斎藤真理子/阿部大樹/工藤順トークイベント『新潟と、ことばと、翻訳と、』in北書店(2024.4.28)
北書店での斎藤真理子/阿部大樹/工藤順さんのトーク『新潟と、ことばと、翻訳と、』凄い密度と濃さで、まー面白かったです。
斎藤さんのトークの魅力はTBSのafter6junctionで知っていたけど、他お二人の丁寧かつ明晰、言語化の解像度がすごく高い上に、うやむやにせず誠実に答える姿が、気持ちいいことこの上ない。業界ふむふむ話が興味深くてメモしてたらこんな量に。
「方言翻訳問題」の例として話の出たハン・ガン『別れを告げない』購入。私たちのブルース他、韓ドラファンにはお馴染みの済州島の方言は、日本で言えばネイティブ沖縄弁なみに激しいのだとか。この翻訳には相当、いやめちゃくちゃ苦労されたことがお話から伺える。でもハン・ガン氏も本当の済州島方言だと誰も分からなくなるので、結局中間くらいに落とし込んでいるらしい。
斎藤さんのサインタイムは、前から考えてた『韓国文学の中心にあるもの』『すべての、白いものたちの』の2冊にいただいた。
※大好きな『フィフティ・ピープル』はあまりに推しがすぎて一箱古本市で売ってしまったので手元になかった。
県外からも結構お客様がいらしていたらしい。工藤さん(自分と高校が一緒だった)の高校イヤイヤ話から、休憩時間には分かる人には分かる「ますらお」話で盛り上がり…ほんとアレ今も続いてて最悪なんすよ。
書籍の話をあれもこれもしたい中ぐっとこらえて、斎藤さんに「新潟版・沈思黙読会」をやります!と、ちゃんとお伝えしました。1回目はスレッズ告知&発起人たちのお知りあいだけで埋まってしまいそうですが、運営の人が増えたら医学町ビルで定期開催するかもです。
そうそうafter6junctionが翻訳大賞特集をやってくれているおかげで、ほぼ無縁だった英語以外の翻訳作の話題も入ってくるのはほんとありがたいです!とか。斎藤さんは番組スタッフの方が皆すごい読書家だとおっしゃってました。他の方の著作、今日は予定があってゆっくり選べなかったけど、後で見に行こう。
またこんなトーク、聞きたいなぁ。ありがとうございました。今スレッズばかりなので久しぶりなX投稿。