TM-5.4.1 (K2)TMMi テストプロセス改善モデルの背景、対象範囲、目的をまとめる。
TMMi テストプロセス改善モデルの背景
TMMi は、テストプロセスの改善を支援するためのモデルです。CMMI を補完するモデルとして、テストプロセスの成熟度を5 つのレベルに分けて定義しています。組織が次レベルに進むために、これら特定または全般的な目標の85%を満たしていなければならない。
TMMi テストプロセス改善モデルの対象範囲
TMMi は、ソフトウェア開発のすべてのライフサイクルフェーズにおけるテストプロセスを対象としています。テスト計画、テスト設計、テスト実行、テスト結果分析、テストレポートなど、テストプロセスのすべての領域をカバーしています。
TMMi テストプロセス改善モデルの目的
TMMi の目的は、テストプロセスの成熟度を向上させることで、ソフトウェアの品質を向上させることです。具体的には、以下の目的を達成することを目標としています。
テストプロセスの明確化と文書化
テストプロセスの標準化と一貫性
テストプロセスの効率化と効果的化
テストプロセスの継続的改善
TMMi テストプロセス改善モデルの成熟度レベル
レベル1:初期
テストプロセスが体系化されておらず、テストはデバッグと同じ行為と見なされています。テストケースは、コーディング後にアドホックに開発されます。
レベル2:管理された
テストプロセスがデバッグから明確に分離され、基本的なテストプロセスが導入されています。テストポリシーと目標が設定され、基本的なテスト技法と手法が活用されています。
レベル3:定義された
テストプロセスがソフトウェア開発ライフサイクルに統合され、標準のドキュメント、手順、方法が文書化されています。レビューが実施され、ソフトウェアテストが明確にコントロールとモニタリング可能な活動として機能しています。
レベル4:測定された
定義したテストプロセスが組織レベルで効率的に測定および管理でき、特定プロジェクトで効率的に適合されています。テストプロセスの成熟度とパフォーマンスを測定するためのメトリクスが導入されています。
レベル5:最適化された
テストプロセスの成熟度が最終レベルに達しています。テストプロセスアウトプットを活用して欠陥を予防し、確立したプロセスをより最適化していくことに焦点が当てられています。
練習問題
Question #42 (1 Point)
【出典元】
ISTQBテスト技術者資格制度
Advanced Level シラバス日本語版
テストマネージャ
Version2012.J04