TM-5.3.1 (K3)IDEAL モデルを使用して、テストプロセスの改善計画を定義する。
IDEAL モデルの概要
IDEAL モデルは、テストプロセスの改善を推進するためのフレームワークです。5つのフェーズで構成されており、各フェーズで具体的な活動を実施することで、テストプロセスの改善を効果的に進めることができます。
IDEAL モデルの各フェーズは、以下のとおりです。
Initiating(開始)
プロセス改善の目的、目標、対象範囲を定義する
プロセス改善モデルを選択する
合格基準を定義する
Diagnosing(診断)
現在のテストプロセスを評価する
改善の機会を特定する
Establishing(確立)
改善計画を策定する
改善の実施に向けた準備を行う
Acting(実行)
改善計画を実施する
Learning(学習)
改善の効果を測定する
改善プロセスを継続する
IDEAL モデルの各フェーズにおける具体的な活動
Initiating(開始)
プロセス改善の目的:テストプロセスを改善することで、ソフトウェアの品質を向上させる、開発サイクルを短縮する、コストを削減する、など
プロセス改善の目標:具体的な改善目標を定義する
対象範囲:改善対象とするテストプロセスの範囲を定義する
プロセス改善モデル:公開されているモデルから選択するか、内部で開発する
合格基準:改善活動の成功の判断基準を定義する
Diagnosing(診断)
テストプロセスの評価:現状のテストプロセスを評価し、改善の機会を特定する
テストプロセスの評価方法:テストプロセスアセスメント、アンケート、ヒアリング、など
Establishing(確立)
改善計画の策定:改善の優先順位を定義し、改善計画を策定する
改善の実施に向けた準備:改善計画の実施に必要なリソースや体制を整える
Acting(実行)
改善計画の実施:改善計画を実施し、テストプロセスを改善する
改善の進捗管理:改善計画の進捗を管理し、必要に応じて調整を行う
Learning(学習)
改善の効果測定:改善の効果を測定し、改善プロセスの有効性を検証する
改善プロセスの継続:改善効果を継続的に向上させるための改善プロセスを継続する
練習問題
Question #41 (3 Point)
【出典元】
ISTQBテスト技術者資格制度
Advanced Level シラバス日本語版
テストマネージャ
Version2012.J04