TM-4.2.2 (K2)効果的な欠陥マネジメントのために必要なプロセスと参加者について説明する。
クロスファンクショナルな欠陥マネジメント
欠陥マネジメントは、テスト組織だけが行うべきものではありません。開発者、プロジェクトマネージャー、プロダクトマネージャーなどの、ソフトウェア開発の各ステークホルダーが協力して行う必要があります。
そのため、多くの組織では、欠陥マネジメント委員会を設置して、欠陥の優先度や解決方法を決定しています。欠陥マネジメント委員会には、テスト組織のテストマネージャーだけでなく、開発者、プロジェクトマネージャー、プロダクトマネージャーなどが参加します。
特にテストマネージャとテストチームは、欠陥相対的な重要性について質問された場合に、利用可能な客観的情報を提供する。
欠陥マネジメントプロセス
欠陥マネジメントプロセスは、欠陥のライフサイクル全体を管理するための一連の手順です。一般的な欠陥マネジメントプロセスは、以下のステップで構成されています。
欠陥の検出
欠陥は、テスト、デバッグ、またはユーザーからのフィードバックなど、さまざまな方法で検出することができます。
欠陥の記録
検出された欠陥は、欠陥レポートに記録されます。欠陥レポートには、欠陥の種類、原因、影響、再現手順などの情報が含まれます。
欠陥の評価
欠陥レポートは、欠陥管理委員会によって評価されます。欠陥の重要度、修正の難易度、修正による影響などの要素を考慮して、欠陥の修正の可否や優先度が決定されます。
欠陥の修正
欠陥の修正は、開発者によって行われます。修正後は、確認テストによって欠陥の修正が確認されます。
欠陥の完了
欠陥の修正が確認されると、欠陥は完了となります。
欠陥マネジメントの参加者
欠陥マネジメントには、さまざまな参加者が関わります。主な参加者は、以下のとおりです。
テスト担当者
テスト担当者は、欠陥の検出を担当します。テスト担当者は、欠陥レポートの作成や、欠陥の評価に協力することもあります。
開発者
開発者は、欠陥の修正を担当します。開発者は、欠陥レポートのレビューや、確認テストの実施に協力することもあります。
欠陥管理委員会
欠陥管理委員会は、欠陥の評価や、欠陥の修正の可否や優先度を決定する役割を担います。委員会には、テスト担当者、開発者、プロジェクトマネージャー、プロダクトマネージャーなどの関係者が参加します。
練習問題
Question #37 (1 Point)
【出典元】
ISTQBテスト技術者資格制度
Advanced Level シラバス日本語版
テストマネージャ
Version2012.J04