TM-4.4.1 (K2)テストプロセスとソフトウェア開発プロセスのプロセス能力を評価するために、欠陥レポートの統計情報をどのように使用するかを説明する。
欠陥レポートの統計情報の使用目的
欠陥レポートの統計情報は、開発プロセスのさまざまな側面を評価するために使用できます。具体的には、以下の目的で使用できます。
テスト進捗のモニタリング
欠陥レポートの統計情報は、テストプロセスの進捗状況をモニタリングするために使用できます。たとえば、欠陥の発生率、検出率、除去率などの情報を追跡することで、テストプロセスが計画通りに進んでいるかどうかを判断できます。
プロセス改善の取り組みの支援
欠陥レポートの統計情報は、プロセス改善の取り組みを支援するために使用できます。たとえば、欠陥の発生原因を分析することで、欠陥の発生を減らすための対策を検討できます。また、欠陥の検出率を向上させるためのテスト戦略を立案するためにも、欠陥レポートの統計情報が役立ちます。
開発プロセスのプロセス能力を評価する具体的な例
フェーズ内阻止の評価
欠陥レポートの混入フェーズ情報を使用して、各フェーズで欠陥がどれだけ検出されずに次のフェーズに進んでしまったかを評価できます。フェーズ内阻止率が高いフェーズは、欠陥検出の効率を改善する必要があると考えられます。
欠陥の根本原因の分析
欠陥レポートの根本原因情報を使用して、欠陥が発生した根本的な原因を分析できます。欠陥の根本原因を理解することで、欠陥の発生を減らすための対策を検討しやすくなります。
品質コスト分析の実行
欠陥レポートの混入フェーズ情報、検出フェーズ情報、除去フェーズ情報を使用して、欠陥が各フェーズでどれくらいのコストを生じさせたかを分析できます。品質コスト分析の結果を参考にすることで、
欠陥の早期発見や予防に重点を置くべきかどうかを判断できます。
欠陥偏在分析の実行
欠陥レポートのコンポーネント情報を使用して、欠陥が発生しやすいコンポーネントを特定できます。欠陥偏在分析の結果を参考にすることで、欠陥の発生を抑えるために重点的にテストすべきコンポーネントを判断できます。
練習問題
Question #39 (1 Point)
【出典元】
ISTQBテスト技術者資格制度
Advanced Level シラバス日本語版
テストマネージャ
Version2012.J04