![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/55355314/rectangle_large_type_2_36fbd3a68b9b17475a31ce2eb798030b.png?width=1200)
アフターコロナのフィットネス需要を支える国内D2Cブランド
コロナ禍を経て自宅トレーニング需要が高まり、ウェイトトレーニン以外にもヨガやフィットネスへ関心が寄せられています。
同時にスポーツウェアやトレーニングアイテムなどのフィットネス系D2C事業者が増加。Instagramでは「#宅トレ」「#hometraining」の投稿数がそれぞれ85万, 9万件以上(2021.06.21時点)に上っていることから、現に人々の間でフィットネス需要の高まりが起こっていることがわかります。
国内では竹脇まりな氏をはじめとするトップインフルエンサーらがオリジナルブランドを興すのも珍しくはなく、コロナ禍前後のわずか数年で爆発的な人気を獲得したフィットネスブランドも多く存在します。
今回のnoteでは、そんなフィットネストレンドを支える国内フィットネスブランドに注目。「コミュニティ形成・SDGs・マーケティング」という2021年以後の潮流に迎合し、優良な施策を打ち出すブランドを紹介していきます!
1. コミュニティ | 「ラントリップ」
このコロナ禍、多くの人がソーシャルメディアの重要性に気がついたことでしょう。それと同時に、人との繋がり、つまりコミュニティは、リアルとデジタルの垣根をもろともしない強靭な存在へと進化しました。
多くのブランドがコミュニケーションの窓口としてソーシャルメディアを開設していますが、コンテンツの双方向性やバリエーション高めブランドアカウントに集まるユーザーの熱量を高めることに苦心しています。
その点 ラントリップ では、そのコミュニティ参加の窓口をソーシャルメディアのみならず最大限に拡大!
自社メディア「Runtrip MAGAZINE」の運営やランニングコース検索サービスの提供、ランナー向けソーシャルメディアアプリの開発、Youtube配信、オンラインストアの展開など、とにかくランニングが好きだというユーザーにアプローチし、コミュニティ参画~エンゲージ向上に向かえるよう各チャネルを網羅しています。
Shopifyを活用したRuntripオンラインストア
Youtubeやメディアから流入したユーザーを、よりクローズドなコミュニティプラットフォームであるWebサービスやアプリへと集約、ファン同士との交流へと移行させたり、オンラインストアでブランドとの距離を近づけることも可能でしょう。
昨年10月にスタートした「オンラインランニングイベント」では累計2万9千人ものランナーを動員、コロナ禍を経てオンラインストアの売り上げが26倍になるなど、コミュニティのパワーを最大限に活かしています。
2. SDGs | 「NAGIE」
17の指標をもとに、世界の一人ひとりが持続可能な社会開発を目指すという試みであるSDGs 。
具体的にどんな指標があるのかはわからなくとも、少なからず『名前は知っている』という人がほとんどではないでしょうか。
Shopifyでダイナミックなデザインに仕上げたNAGIEの公式HP
「再生素材の活用 + 限定受注生産」という次世代循環型ブランドNAGIE(ナギへ) では、サステナブルへの寄与と同時にビジネスとアスレチックをシームレスにつなぐ ”ビズレチック” を提唱。守るべき地球環境とわたしたち、ビジネス・アスレチックとをつなげる、2021年3月にローンチした新鋭ブランドです。
ファッションや美容領域はいち早く持続可能社会実現に向かっており、例えばユニクロはこの6月にサステナブルをコンセプトの1つに添えたコレクション「UNIQLO +」をリリース。コスメ領域でもコロナ禍以前からオーガニック素材や再生可能資源を活用しユニークな戦略を展開するD2Cブランドも多数登場しています。
↓ ヴィーガン・サステナブル領域のD2Cブランドはコチラを参照下さい
「スポーツウェア × ビジネス風ファッション」という組合せにサステナブルを合わせるという点でいえば、NAGIEほどに新鮮な切り口でファッション領域に切り込んだブランドは少ないのではと考えられます。
3. マーケティング | 「KIT」
いくらトレンドに沿った施策であっても、モノが売れなくてはビジネス自体の持続可能が危惧されてしまいます。
KITでは、Shopifyを活用したECサイトで海外ヨガフィットネスウェア輸入販売ビジネスを展開。(...自社製品でない点からD2Cよりかはセレクトストアが適切かもしれませんが...)ブランドオープンから1年あまりで爆発的な人気を獲得、今やInstagramのフォロワーが1万人に到達するほど認知・コミュニティを拡大させています。
10,400フォロワーに達したKIT公式Instagram(2021年6月24日現在)
今やInstagramライブやZoomを使えば、誰でもどこからでもオンライン教室の開講・参加が可能になり、ウェルネスやマインドフルネスに関心を寄せているユーザー間で盛り上がりを見せています。しかしながら、ヨガについていえば数年前まで海外に遅れをとっていた日本。
KIT当初のスタイル「輸入したヨガウェアをそのままECサイトに掲載する」だけでは日本人の心を掴むことはできなかったため、消費者が何を求めているのかを徹底して掘り下げたそうです。加えて、Shopifyを活用し多様な決済方法を提供、ライブチャットの搭載、こまめなカスタマーサポートなど『お客様に最高のサービスを届ける』ことを大切にし、安心できるEC購入体験を実現しています。
Shopifyを活用したKITのECサイト
KITが実施しているような、メールマーケティングやオウンドメディア、Instagramの更新など、ウェブの海に埋もれない継続的なユーザーへのアプローチこそが何より重要なのかもしれません。
まとめ
ここまで、「コミュニティ形成・SDGs・マーケティング」という3領域で活躍する3つの国内D2Cブランドを見てきました。
その中のSDGsについていえば、近年の企業やブランドにはCSR(社会的責任)に加え、「環境・社会・組織」を意識し持続可能なビジネスを目指す "ESG" も重視されています。より多くの責任を担うこととなった企業にとっては、そうしたSDGsやESGへの取り組み自体がマーケティングの展開やコミュニティ形成に結びつくこともあるでしょう。
いずれにせよ、今後のVUCAな世界線で企業運営を続けていくには、このnoteで挙げた3つ「コミュニティ形成・SDGs・マーケティング」が実践必須の項目となることに疑いの余地はないといえます。
さいごに
noteでは、D2Cブランドの特徴や戦略について紹介する記事を連載しています。
今後ともD2Cブランドにまつわる記事を投稿していきますので、質問や感想・取り上げてほしいブランドなどなどお気軽にコメントいただけると嬉しいです 🥳
最後まで読んでいただきありがとうございました!
いいなと思ったら応援しよう!
![Satochan@Shopify](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/90627057/profile_9ce591a6c8b836abdd9fb32d07694655.jpg?width=600&crop=1:1,smart)