食べるか食べないかの境界線のど真ん中
ちょっと迷ってます。
というか、すごく迷ってます。
数か月前の話から聞いてください。
庭に生えている木の中で、木こぶが生えたりして弱ってしまったコナラの木があり、万一倒れたりすると大変なので伐採をお願いしたのです。
冬場に切ったほうがいいということで、今年の始めに切ってもらいました。うちには薪ストーブがないので、丸太を近所の方に再利用していただく予定です。だいぶ持って行ってもらったのですが、まだ少し残ってます。行先は決まっているのですが。
生えてきたキノコ
キノコって、本当に素早く生えてくるんですね。
6月の初旬までは写真のとおりで、まだキノコの姿などほとんど見えなかったはずです。
ところが、この前行ってみると、黒いキノコがたくさん生えていました。
黒いキノコはプヨプヨしていて、正直あまり気持ちのよいものではありません。最初はキクラゲなのかなと思ったのです。でも、よく見ると黒いキノコになる前は、茶色いお椀形をしているのです。上の写真を見ると、その両方が分かりますね。
2種類の違うキノコが生えているのかとも思いましたが、いろいろ見ていくと、どうも同じ種類(成長前が茶色、成長後が黒)というように思えます。
いつもの植物アプリで判定してみたのですが、今回はよい回答を返してくれません。その場では調べるのをあきらめていました。
同定してみると
で、八ヶ岳ではいろいろ忙しかったので、東京に帰ってから調べ直してみました。
これは、ゴムタケというキノコのようです。
むむ、聞いたことのないキノコだぞ。
見た目と異なり、これは食べられるキノコです。
でも、そんなに美味しくないとのこと。基本的に無味無臭。食感だけを楽しむのだそうで。
キクラゲのように中華風で炒めたり、軽く湯がいて酢醤油やわさび醤油と合わせたり、シロップ、黒蜜、きな粉などと合わせてデザート的にするといった食べ方が紹介されています。
でも、誰も「美味しい」と書いている人がいない・・・。
キノコ界のタピオカなんて呼んでいる方もいました。食感は寒天ゼリーぽくて、モチモチしているわけではないと書いています。
なるほど、だいぶイメージが湧いてきた。
調べていくと、生で食べることもあるという情報すら。
本当かなあ。少なくても、生では食べたくないなあ・・・。
ゴムタケの特徴
ゴムタケはそれなりによく生えるキノコのようで、特にシイタケの原木栽培をしている人にはお馴染みのようです。
シイタケ栽培の天敵とか害菌と書かれることもあるのですが、ゴムタケ自体はシイタケや原木に悪影響を与えるわけではなく、むしろ原木の中がシイタケにとっても良い環境となっている指標となるキノコです。
とはいえ、湿度が高いほどゴムタケが発生しやすいようで、あまりにもゴムタケが多い場合は、ホダ木をもっと乾燥した場所に置き換えるそうです。
果たして、私は食べるのか
私は、かなり慎重派です。
キノコについても興味本位で調べていますが、この浅い知識で毒キノコにあたっては大変なので、野生のキノコを自分で食べることは想定していませんでした。
でも、これはどう見てもゴムタケですね。
様々な写真を見比べても間違いないと思えるし、コナラの木から発生していることも合致しているし、出てくる季節(6月~8月)も合致。
それに、ヤマケイの図鑑などで類似する種類も調べましたが、このキノコに似た毒キノコはなさそうです。
なので、おそらくは大丈夫。
まあ、本当に食べるつもりになれば、ご近所にキノコにとても詳しい方がいらっしゃるので、念のためその方に聞いてから食べることにします。
こういう方が身近にいらっしゃるのは、本当にありがたい。これも、八ヶ岳ならではですが。
ただ、それでも私は食べるのかなあ。
未知のものを口にしてみたいという好奇心、自分の庭に生えたものを視覚だけでなく味覚で認識したいという知的欲求、話のネタになるぞという虚栄心、そのような感情を含めて、せっかくだから食べてみようとささやく天使がいます。
その一方で、悪魔もささやきます。きっと、美味しくないぞ。万一、お腹を壊したらどうする。そこまで体を張る必要もないだろう。こんな感じです。
もはや、どちらが天使なのか悪魔なのかも分かりませんが。
現時点で、私の気持ちはまさに当落線上。どっちに転んでも不思議ではありません。
今度、八ヶ岳に行くのは少し後になりそうですが、その時にもゴムタケが元気な姿だったら、食べてみようかなあ。
とりあえず、判断を保留です。
大体、この茶色い方と、黒い方と、どちらを食べるんだろう。
外側の茶色い皮をむいて食べるという記載もあるし、とりあえずはどちらとも食べられるみたいです。
で、食べた人の食レポを発見。やっぱ、やめようかな。笑
ナラの薪を黒く汚す【ゴムタケ】を食べてみる おいしくなかった | たてしな林産~薪販売~ (hayasaru.com)
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