おおらかに焼く。
おおらかに焼く。
同じ大きさで、同じ焼き色で、
同じように仕上げること。
「違い」に気がつく注意力、目を持つこと。
他と違うものは売り物にはしないこと。
全てが均一であること。
これが当たり前に出来ることが
「プロ」であり「仕事する」と言うことだと言う世界で生きてきた。
確かにそう。
狙ったところに狙ったように着地出来ること。
どうしたら、どうなるかが分かってることがお金を頂いて「仕事」にするには必要なことのひとつだと思う。
たまたま美味しく出来ちゃったのって言う精神だけじゃ、私は仕事ととしてはできない。
(仕事に対する考え方は人それぞれあります)
でも全部がそうじゃなくても良いのかもしれない
と今回のフランス旅で思った。
大きさもまちまち。
焼き色もばらばら。
大きな袋にがさがさ入って、
何枚かは割れてる。
そんなのも良いのかもしれない。
それが売物でも良いのかもしれない。
焼き色の味の違い、
大きさで変わる焼き上がりの味。
食べ進めるうちに自分の好みに気がつくかも。
そしたら、次買う時に自分は焼き色が濃いクッキーの方が好きだからそれが多く入ってる袋を選ぼ!とか、
なるべく割れてないのが良いなぁ…とかって、
クッキーの袋をまじまじちゃんと見ちゃったり、
考えちゃったりするかもしれない。
なんか…そう言うことが大事なんじゃないかって思った。
やっぱり色んなもの自分が実際食べ比べて感じてみなきゃ、自分の味の好みなんて分からないし、そう言う状況になって初めて気がついて考える人も沢山いるんだと思う。
「均一であること」が出来るのは素晴らしいし、
努力の結果だし、すごいことだけど、
それを当たり前の世界線にすることで、
手離してる「何か」があるように思えた。
「フロマージュ」
大きさも焼き色もまちまちで仕上げてみた。
焼き色浅め、濃いめ。
好みに気がつくかも。
でも、違いは分かんないや。
も、良い答えだと思う。
私はどっちもすき!
おおらかに焼こう。
パリで買ったポワラーヌのクッキーみたいに。
#日々のまにまに
#台所サンクチュアリ
#エッセイ
#お菓子作り
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#INFJ
どっちもやろうと思ったら出来る、
ハイブリッドな自分がいい。
ひと袋のクッキーの焼き色から、
国民性を考えることに思考が飛ぶあたりは
自分らしいのかもと思う。