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作詩『雨声ユニバース。』


 雨のうたう音は、透明なことば。

「なにを待っているの?」

 記憶、消えていく。

 声が落ちて いま映る。

 水たまりめぐる 指尖で

 キミが見える。


 羽根る、響く、エコー。止めないことば。

「愛と間違うの?」

 もぐる。記憶の層。

 眠りつづけていた。からっぽのゆりかごで。

 うたう。流れ星。

 キミが見えた!


 きれいな花をかかえて、最後の海で踊った。

 ボクにはマボロシ。カタチのない星の環。

 裸足のキミは笑った。

「キセキを見せて?」笑った。

 溺れる。溺れる。

 また降る空。雨のせいだ。


 哀しみ、風景、海に

 マボロシ、透り、雨に

 瞬く、軌道、星に

 キラキラ、つづく。

「愛——?」


 たゆたうボクはいま、

 意味のない歌うたう。

 カラダを失くしていた。

 手と手を!

「世界は踊る!」



 きれいなことば叶えて

 最後は海で踊った。

 キミにも響くよ カタチのない雨声。

 裸足のままで踊った。

「キセキをみて!」

 空の模様やがて消え、殻になる。


 だけど、

 解けないまほう。


 コエ、

 ホシ、

 きらきら。

 惹かれ、光る、まほう。




『asymmetry universe』
作詩/作曲:ハセガワケイスケ
編曲:ハセガワケイスケ / マモル(nhhmbase)
唄:アメノセイ



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