作詩『三十六月とダンス。』
そんなことよりも、
踊ろう。
カーテンコールが鳴る前に。
誰もいなくなった海で
三十六月、
繰り返しの身体を沈めて
四日と十九時間、
幻をあたまのなかで
笑った顔も
もう、忘れ失せた。
踊ろう。
かわりが来る前に。
踊ろう。
最後は、綺麗に笑って。
愛して。
忘れて。
あいして
わすれて。
遠くへ、忘れ物を届けに行く。
うたう少女と赫い靴、
踵を鳴らす。
愛して、
あいして。
忘れて、
わすれるよ。
触れたら、
消えて、
また。
『Besten Tanzen』
作詩:ハセガワケイスケ
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