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《小説》御前レファレンス。《連載》

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不可思議な現象や事象の相談を専門とする図書館のレファレンスがある。担当のミサキは、目は見えないが見えないモノが視えるなどの能力を持つヒバナと協力して相談依頼に応えていく。
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御前レファレンス。(0-2)

第壱回『雲云なす意図。』後日譚:エピローグ。      †  日常の反対は、非日常ではな…

御前レファレンス。(16-2)

第壱回『雲云なす意図。』♯16-2:蛛、結う糸。2      †  僕にその能力があったので…

御前レファレンス。(16-1)

第壱回『雲云なす意図。』♯16-1:蛛、結う糸。      † 「――っうっしゃああ~~~~…

御前レファレンス。(15)

第壱回『雲云なす意図。』♯15:長い手紙を書くように。      †  以前から、心には《…

御前レファレンス。(14-3)

第壱回『雲云なす意図。』♯14-3:そう惑う。3      †  其処はおなじく大学の教室の…

御前レファレンス。(14-2)

第壱回『糸云なす意図。』♯14-2:そう惑う。2      †  僕は、映画『ターミネーター2…

御前レファレンス。(14-1)

第壱回『雲云なす意図。』♯14-1:そう惑う。      †  また頭のなかで声がする。  ――また?  またって、いつだっけ。  この声は。 「〝蠧魚〟は、もともと意思もカタチも存在すらない。ほぼ概念のようなモノであり、本来こっちの世界では認識の《外》にある」  聞き覚えのある声。  ああ、これは僕だ。 「けれど、ごく稀にあっち側とこっち側を隔てる壁にできたヒビから、それこそ滲み出して、人間の感情や記憶などに干渉することで『存在』を得る。そして具現化したモ

御前レファレンス。(13-3)

第壱回『雲云なす意図。』♯13-3:足き伝導。3      † 「じゃあ、あらためて――」 「…

御前レファレンス。(13-2)

第壱回『雲云なす意図。』♯13-2:足き伝導。2      †  それは——蜘蛛の巨体よりも…

御前レファレンス。(13-1)

第壱回『雲云なす意図。』♯13-1:足き伝導。      †  水墨画で殴り書きしたような漆…

御前レファレンス。(12-2)

第壱回『雲云なす意図。』♯12-2:曇がタルい。2      †  それは僕の視点では、ガラ…

御前レファレンス。(12-1)

第壱回『雲云なす意図。』♯12-1:曇がタルい。      †  魔法陣の天井に浮かんだ〝糸…

御前レファレンス。(11-2)

第壱回『雲云なす意図。』♯11-2:アンビエンス。2      † 「……まさか、そんな、」 …

御前レファレンス。(11-1)

第壱回『雲云なす意図。』♯11-1:アンビエンス。      †  淡い薄紫色の赫きが増す。  輝々として魔法陣を包みこんだ。  眩暈がするほどの光の渦が、分厚い雲を突き破るように空へと昇っていく。  目が眩んだというより、質量のないはずの光に後頭部をブン殴られたような衝撃があった。  一寸先は闇というが、光がまぶしくても前が見えなくなる。  自分が目を開けているのか閉じているのかさえ分からなくなる。  光にすべてを飲みこまれた。  視界も、音も、感覚も。