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風が木々を揺らし、

朝から吹き荒れていた風は夜になっても止まず、
ごーごーザーザーと音を立てながら裏山の木々を揺らし、
物置の木戸をガタガタといわせている。
その風音に混じって「ニャーゴ、ニャーゴ」と鳴き声が
聞こえてくる。外の様子を見ると、最近見かける
茶トラの猫が何かを訴えかけるように、母屋の玄関前で
座り込んで鳴いている。
「あのぅこんばんはー。ひと口でいいので何かたべものを…」
とでも言っているのか。でも瘦せ細ってはいないぽっちゃりさん。
どこかの迷い猫なんだろうか…。
それともスイとモクを誘い出そうとでもしているのか。
飼う覚悟もないのにここでごはんをあげてしまうワケにはいかない。
こころを鬼にして「風を避けられるところに行くのよー」とだけ
声をかけたがこんな寒空の下、一体どこへ行ったら外猫たちは
眠りに就くことができるというのだろう。

すると母屋とTONARIを行き来していた夫が
「今、富士子と茶トラ(きっとさっき鳴いていた子でしょう)と、
もう1匹の猫が母屋のウッドデッキの下から慌てた様子で
出て来てこっちがびっくりしたよ」と。

どうやら風を避けるために身を寄せていたのは我が家のウッドデッキ下
だったらしい。ホッとしたような、困ったような複雑な心境。
このまま居ついてしまったらどうしよう。
スイとモクも目をまん丸くして外の様子を見ている。
さてどうなるやら。

どうも先日の発熱後、日帰り出張などもあったからか、
疲れが取れずに溜まっている。
昨日は予約を1カ月以上待った婦人科へ、そして今日は鍼灸院へ。
婦人科では漢方とサプリを処方して頂き、鍼灸院では鍼とお灸で
凝り固まった身体をゆるめながら、全身のめぐりを良くして頂いて。
双方の相乗効果を期待しつつ、様子を見ながらしばらく通院して
みようと思う。婦人科は初めての病院&先生だったけれど、
ゆっくり話す私の話をよく聞いてくれる人だったので有難かった。

気づけば毎年2月になると、体調も気分も低空飛行になりがちだ。
ここで無理して上昇しようとせずに、低空でも居心地の良い
ラインを探り探り見つけられるように静かに過ごしてみよう。
夕飯は身体の芯から温まりそうな参鶏湯スープ。