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Loopianで音符を書いてみよう 2

前回は基本的な音符の書き方の基本的なルールについて紹介しました。
今回は楽譜の基本的な情報の指示の仕方について説明しようと思います。

音の高さは移動ドで表現し、d,r,m,f,s,l,t で記すと説明しました。
絶対的な音高を決定するためには、調を指定する必要があります。調は、例えばハ長調の場合、以下のように指定します。

set.key(C)

keyのカッコ内に音名を書きます。
音名は C, D, E, F, G, A, B で表し、必要に応じフラット(b)、シャープ(#)を音名の後ろに付加します。
また、音名の後に数字を書くことで [d](ド)と書いた場合の絶対音高を指定することも可能です。なお数字は、C4がピアノ鍵盤の中央のドとなります。数字をつけない場合、内部に持つデフォルト値が採用されます。
上記の例を以下に記します。

// フラット、シャープ
set.key(Eb)
set.key(F#)

// 全体音高付き
set.key(F4)

なお、現状では短調を記載することは出来ません。例えばイ短調の場合、平行調の長調であるハ長調で記載します。
短調を記載しない理由は、Loopian記法では、短調は調というよりは旋法の一種と考えるからです。

テンポや拍子も同様に set コマンドで表現します。

// テンポ
set.bpm(120)

// 拍子
set.beat(3/4)

このように、拍やテンポなど、その後の音楽の基本的な情報を指示する場合、setコマンドを使用します。

もう一つ、setコマンドの一つのオクターブを紹介します。

// 1オクターブ上
set.oct(1)
// 1オクターブ下
set.oct(-1)
// デフォルトのオクターブに戻す
set.oct(0)

Loopianではオクターブも絶対音高ではなく、相対的に指示します。
現状より1オクターブ高くしたければ、set.oct(1) とします。さらに1オクターブ高くしたければ、同様に set.oct(1) と指示します。
このように指示しているうちに、元の位置がわからなくなるかもしれません。その場合、set.oct(0) と書くことでデフォルトのオクターブに戻ります。

そもそも、デフォルトのオクターブって何? という疑問を感じる方もおられるでしょう。
現在 Loopian では4つの声部に対して音符を書くことが出来ますが、各声部にデフォルトのオクターブ設定があります。各声部は1オクターブごとにデフォルトのオクターブが異なっています。
これらの4つの声部は、いわば、ベース、テノール、アルト、ソプラノといった感じで捉えてもらえると分かりやすいかもしれません。

この辺りは、Loopian の実際の使用方法として、次回紹介していきたいと思います。


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