京都の花街、愛したり、食べたり、裏切ったり。
京都の花街のシステムには、人を惹きつけてやまない深さがある。
是枝裕和総監督の『舞妓さんちのまかないさん』は、その謎めいた世界に斬り込んでいる。
単純な内情暴露ではない。そのシステムの矛盾や時代錯誤まで含めて、よく撮られた作品だと思う。
私は、現在、Netflexで公開されている9話のエピソードを二日にわけてだけれども、一気に観てしまった。
実は、この世界に少し足を踏み入れたことがある。
祇園甲部にはじめて行ったのは、故・十八代目中村勘三郎に連れられてのことだった。一見さんお断りの世界だから、だれかに紹介してもらわなければ、訪ねることさえむずかしい。
けれども、その花街で、これはとお茶屋を決めていない場合、また、他のお茶屋のお客にお供としてして連れて行ってもらう場合は問題なかった。
歌舞伎役者の坂東彌十郎さんに、忠告をうけた。
年々、演劇を観るのが楽しくなってきました。20代から30代のときの感触が戻ってきたようが気がします。これからは、小劇場からミュージカル、歌舞伎まで、ジャンルにこだわらず、よい舞台を紹介していきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。