ものを書く部屋。これが終の棲家となりそうです。
長年、自分の部屋を持ちたいと思っていました。高校生のころ、この願いがかなって、北向きの四畳半ではありますが、自室を与えられました。大きめの机と、スチールの安い本棚を壁に巡らし、読書をし、ぼんやりと考え、まあ、ほとんどは、紅茶やビールを飲んだりしたわけですが、まあ、冬はきわめて寒く、夏は暑くてうだるようなこの部屋に巣くっていました。
高校生から東日本大震災までですから、ずいぶん長い間、この部屋の世話になったことになります。最初の劇評集『4秒の革命』(河出書房新社)をまとめ