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仁左衛門と玉三郎の永遠。

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歌舞伎を長年のあいだ支えてきた片岡仁左衛門と坂東玉三郎の舞台を集めたマガジンです。ふたりが競演した『桜姫東文章』はじめ、近年の作品について書いた劇評を網羅しています。永遠の二枚目…
仁左衛門と玉三郎の舞台を、永遠に見たい。そんな気持でマガジンを作りました。
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2022年4月の記事一覧

【劇評256】仁左衛門、玉三郎の名品『ぢいさんばあさん』を読む。

 宇野信夫は、六代目菊五郎に数々の名作をもたらした劇作家として知られる。  この『ぢいさんばあさん』は、昭和二六年七月、東西同時期に初演された。二世猿之助の伊織、三世時蔵のるんは、歌舞伎座。また、大阪歌舞伎座で十三世仁左衛門の伊織、二世鴈治郎のるんの配役である。猿之助と時蔵は六十代半ば、仁左衛門と鴈治郎は四十代後半である。  森鴎外の原作によると、後半、ふたりが三七年の間を置いて再会し、江戸の麻布竜土町で暮らすようになったのは、伊織七二歳、るん七一歳とされているから、初演の

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