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アートビッグイヤーの2020年。美術館のゆるい楽しみ方を添えて
2020年はオリンピックだけでなく、アートも熱い年になります。今から宣言しておきますが、戦後最大のビッグイヤーになる予感。
国際芸術祭が7つも開催される年だからです。おそらく史上最大。うう、有給が足りません。
さいたま国際芸術祭
北アルプス国際芸術祭
ヨコハマトリエンナーレ2020
東京ビエンナーレ
奥能登国際芸術祭2020
ひろしまトリエンナーレ 2020 in BINGO
札幌国際芸術祭2020
直近でも話題の企画展が開催されます。
「マル秘展」〜2020年3月8日
「バンクシー展 天才か反逆者か」2020年3月15日〜
「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」2020年3月3日〜
左ききのエレンでおなじみのバンクシーに加えて、みんな大好き「ゴッホ」のひまわりが来日。noteでも特集が組まれているマル秘展も話題を集めています。
2020年は「バレンタインの本命チョコといえばピエールマルコリーニ」くらい鉄板の年になりそうです。
さて、そんな年になるからこそ「THE 美術好き」じゃなくても、ゆるーくアートを楽しめるマイライフハックを紹介してみようと思いました。
主にこんなことへの回答
・HOW=どこを見たら良いのかわからない
・HOWLONG=どれくらい見たら良いのかわからない
まずは解説を見ずに「初見」で楽しむ
最初に解説やタイトルを読むのをやめましょう。まっさらな状態で作品に向き合ってみてはどうでしょう。
そうしてぼんやり「何かーいいなー」でもいいですし、意味について考えてもよいです。
初見は一生に一度しかできません。
まずは先入観・事前情報なしにその作品を眺めてみましょう。自分なりの仮説を作るのも楽しいです。気になるポイントや「あり・なし」を味わうのもユニーク。
個人的に好きなのは「タイトル」を想像することです。当たった時の快感、外れた時の驚き、はクセになります。
そして初見を繰り返すと観察力が鍛えられます。これはたぶん仕事にも役立ちます。たぶんですが。
解説を見て、意味や解釈を楽しむ
さて一生に一度の初見を味わった後は解説や題名を読みましょう。答え合わせが当たると最高に気持ちいいです。大体外れてますが、それも「予想が外れる」楽しみがあります。
●なんか、この黄色いもやもやにひっかかっていて、…→これそういう意味だったのか!!
●あーこのモチーフ見逃してたわ
HOWLONG=交互鑑で最低2周楽しむ
美術展を見る時は2周しましょう。1周目は流し見。流れにしたがって、色んな作品を見る。出口まで行ったら、2周目。入口まで戻って2周目は好きな作品だけを徹底的に楽しむ。
交互鑑をすると自分の推しが分かってきます。まずは人気のアーティストから入り、同ジャンル・系譜・箱へと拡張していくのがおすすめです。
ちなみに僕の場合は「ゴッホ→印象派→新美術館→青森県立美術館→現代アート→奈良美智・ボルタンスキー」と拡張されていきました。
アートと向き合うのは、瞑想と自己の発見
そんなふうにアートを見る機会が増えたのは、実は社会人になってからでした。
その理由は「瞑想」そして「自己の発見」にあるような気がします。
アートは答えのない問い。
その作品が人の心を、自分の心を打つ理由は論理的に説明されていません。そんな答えのない問いと向き合うことで「答えを出す作業」から解放されます。
そして「その作品のどの要素が自分の心を打ったか」をしていくことは自覚のなかった、あるいは言語化されていなかった自己を、目の前の作品に投影していくことにつながるようです。
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アートと向き合うと身体は結構、疲れます。代わりに頭が軽くなります。答えのない悩みから解放された体験も過去ありました。
過去まれに見る、アートビッグイヤーの2020年、ぜひアートと気軽に向き合ってみてはどうでしょうか?
↓アートのことはほぼつぶやきませんがTwitterもやっています。(折角なのでフォローしてみては…)
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