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使わないと衰える!! 廃用症候群に対する評価法

前回は廃用症候群により生じる症候について紹介しました。

リハビリでは廃用症候群の障害像に合わせた評価・介入が必要になります。

その他の疾患と同じように生活背景を考慮しつつADLの改善を目指していきましょう。



廃用症候群の評価においては医学的情報の適切な収集が重要です。

廃用の障害像にあわせて、適宜、検査方法を選択し評価していきます。

理学療法・作業療法の視点

原因疾患の予後、臥床期間延長の要因となった因子、ADLのゴールを総合的に考えて、プログラムと活動範囲を決定していきます。

廃用症候群のなかでも、低活動状態(外的要因・内的要因・医学的要因)と臥床状態を区別し評価することが効率よいプログラム立案につながります。

また、「できるADL」と「しているADL」を評価し、プログラムや病棟や家族・介護者にフィードバックをしていきます。

その他にも、社会的情報(家屋環境・構造、家族の状況・在宅時間、介護力の有無など)、病棟の生活環境(ベッド方向・位置、個室/大部屋、洗面台、トイレからの距離、睡眠時間)、社会資源(障害者手帳・介護保険認定など)を確認しておきましょう。

理学療法士・作業療法士の評価

原疾患に対する評価と併せて以下の項目について評価します。

①意識状態
JCS、GCS

②認知・高次脳機能
改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)、ミニメンタルステート検査(MMSE)

③抑うつの評価
自己評価抑うつ尺度(SDS)、ハミルトンうつ病スケール(HAMD)

④関節可動域(ROM)

⑤徒手筋力テスト(MMT)

⑥ADL
バーゼルインデックス(BI)、機能的自立度評価法(FIM)

言語聴覚士の評価

摂食・嚥下機能障害に対する介入が主となるため、言語聴覚士による評価を挙げます。

①構音器官可動性
標準ディアサースリア検査(AMSD)、oral diadochokinesis検査(構音器官の随意・運動検査で、舌、口唇、軟口蓋、などの運動速度や巧緻性を発音から評価する)

②声量・声質
最大発声時間(MPT)、聴覚印象評価(GRBAS評価)

③発話明瞭度・発話自然度

④摂食・嚥下機能評価
反復唾液嚥下テスト(RSST)、改訂水飲みテスト(MWST)、フードテスト

⑤口腔内所見
汚染、乾燥、義歯の有無や適合状態

⑥関節可動域
ROM、頸部の関節可動域

⑦徒手筋力テスト
MMT、頭・頭部筋力


今回の記事で参考にした書籍はこちらです↓


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今回の記事は以上になります。

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