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はじめてのレファレンス体験

埼玉県立図書館(熊谷)で10月20日まで行われている、資料展「仕事に役立つ県立図書館-夢を形にしていく資料・情報-で、レファレンス・サービスをうけてきたので感想などを書いておく。

「レファレンス」というものに対しては、どうやら司書さんに相談をすると、自分が必要としていそうな文献を探してくれるらしい、という薄い認識のみ持っていて、実際に経験したことはなかった。自分にとっては探し物や調べ物はひとりでひっそりと行うものであって、誰かに頼んでやってもらってよいものだという発想がなかった。

熊谷の図書館は自宅からはそれなりに遠いのだけれど、以前読んでハマった書籍『紙1枚に書くだけでうまくいく プロジェクト進行の技術が身につく本』の著者である前田考歩さんが企画に関わっていらっしゃるので行ってみたかった。

ちょうどよく、仕事のことで考えたいテーマがあったので、「仕事に役立つ」に惹かれた。子供のころは図書館が好きで通っていたが、その頃は「仕事」という視点で図書館を見ていなかったので、視点が変わるとどういう感じがするんだろう、という興味もあった。

<相談内容>
今いる会社に人事部を作りたい。どんな人事部になればいいのか目標を持ちたい

どのくらいざっくり相談してもいいのだろう、と迷う気持ちはあったけれど、とりあえず現在の正直な気持ちを伝えて相談した。
(今回の企画展においては「調査・相談 事前アンケート」に記入したうえでカウンターにいる司書さんとお話しするので、落ち着いて話せると思う)

  • 司書さんとお話ししたこと

    • 会社の業種業態、人数

    • 相談したくなった経緯

    • 会社からの指示は何かあるか、どんな部署にせよという話はあるか

    • 周囲の協力体制はどうか

    • 既に参考にした本があるか

今は無い(部分的に今はまだない機能を持つ新たな)部署をそう遠くない将来作ることになるので準備をしていきたいこと、自分が転職をしたことがないので他社の例を知らず、まだ調査をはじめたばかりの段階でイメージが持てない部分があるということ、などを話した。既に参考にした本としては『シン・人事の大研究』を挙げた。
また、会話の中で、業種業態に特有の悩みなども発生する可能性がありそうですね、というコメントもいただき、あまりそのあたりを真剣に考えたことがなかったことに気が付いた。

司書さんとお話しした後も展示室をしばらく見学した。展示室にはビジネス系の書籍がまとまって置いてある棚や、データベース閲覧のためのPC、ビジネス雑誌、チラシなどが置かれており、ざっと見てまわるだけでも面白かった。(自分の最寄りの図書館にもビジネスの本の棚はあるにはあるのだが、棚にある本を「読んでみたい」感じが、個人の感覚としては、この展示室のほうが圧倒的に上だった)

見学中に司書さんから、雑誌『労政時報』を中の記事を紹介していただいた。非常に参考になりそうな記事(いま人事の仕事をしている人たちの悩みを業態別・テーマ別に整理した記事)だったので「そんな記事がある」ことに驚いた。存在を知らない雑誌を自力で見つけるのは難しいので、雑誌の存在を誰かに教えてもらえるということがありがたいと思った。

過去の資料展について、特にミニ展示のテーマは気になるものがあり、いくつかブックリストをもらって帰ってきた。

1週間後にレファレンス結果をメールで送っていただいた。図書が4冊、雑誌から1記事、オンラインデータベースからたくさん、Web上の記事から1つ。特にオンラインデータベースについてはたくさん情報をいただいたので、確認にはしばらく時間がかかりそうだが、図書についてはさっそく最寄りの図書館にあった1冊を借りてきた。(コロナ渦で足が遠のき貸出カードの利用期限が切れていたのでこれを機に更新した)

レファレンス結果を眺めていると、何となく知っておいたほうがよさそうなキーワードが書名や雑誌記事名に入っているので、これから自分で調べる上で参考になりそう。

いちどレファレンス・サービスをうけてみたら、後日だんだん知りたいことが思いつくようになってきた気がする。今は「(職業としての)占い師は何をする人なのか?」が気になっている。

埼玉県立図書館(熊谷)の司書さんへ
県外から来た自分に対しても丁寧にレファレンスを行っていただき、自分の居住地の近くの図書館の情報なども教えていただき大変助かりました。ありがとうございました。個人的に展示室が居心地がよかったのでまた行きたいです。

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