『短歌人2024年10月号』
仕事して古本買って缶コーヒー二十五歳の頃なつかしき
雨止んで小鳥の声が聞こえるよ夕暮れの街あじさいの花
職安にランタナ朝顔咲いていた自転車停めて曇り空見て
単発のバイトの給料うれしくてお花を買ったあの時のこと
おじさんら励まし合って働いてコーヒー買ってまた次の日も
楠井花乃
仕事して古本買って缶コーヒー二十五歳の頃なつかしき
雨止んで小鳥の声が聞こえるよ夕暮れの街あじさいの花
職安にランタナ朝顔咲いていた自転車停めて曇り空見て
単発のバイトの給料うれしくてお花を買ったあの時のこと
おじさんら励まし合って働いてコーヒー買ってまた次の日も
楠井花乃