小2の頃から足に刺さっているもの。
私は小2の頃から足にあるものが刺さっている。
それは、ずばり色鉛筆の芯だ。
あの日、私は祖母の家でソファからジャンプして遊んでいた。
ソファの本来の使い方とは異なっているし、今にも何か起こりそうな感じである。
勢いよく飛び降りた足のスネ辺りに、ブスっと、赤い色鉛筆が刺さった。
痛い。
この文章を書いているだけで痛い。
当時ちゃんと病院にも行って、芯が刺さってるけど、まあ自然に出てくるでしょうとのこと。
ところが、20年たった今も、私の足から一向に出てくる気配がない。
それどころか、もう身体の一部ですよという顔して居座ってる。
何ということだ。
足に芯が刺さったまま生きてる人なんて自分しかいないだろう。
そう思っていたが、調べてみるとそれが結構いる。
世界って広いな〜と思う。
芯の方も、まさか人間の身体に刺さったまま何十年も過ごすなんて思っていなかっただろう。
もし、将来何かしらの都合で芯を取り除くことになったら、それはそれで寂しいかもしれない。
ちなみに現在、まったく痛みはなく、1.5cm程のコリっとしたものが皮膚の上から触ると確かにそこにある。
きっと、私はこれからも、その足に刺さった芯と共に生きていく。(と、思う。)