岩波文庫 虚子五句集下
好きだった句
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勉強してないので、有名な句とか、よくわからないです。備忘録。
麒麟先生が、岩波文庫下巻からのほうが読みやすいみたいなことをおっしゃったので、こちらから。
大学の句は、田中裕明の「大学も・・・」というのが思い出されて、調べてみたり。
生姜湯にしかめ面の風邪の神は、先生が蛇笏賞受賞予言されて絶賛された小澤實の句集『澤』のなかにあった、「風邪の神・・・」の句が。こちらは記憶力ゼロの私が『澤』を読んだときに一読で覚えた句だったので、風邪の神様ってそうなんだぁと、とても楽しくなりました。
全体にとても、解き放たれたように自由。一応、上巻もパラパラとみたけど、なんとなぁく、窮屈な感じでした。特に戦中の句。
なお、「下」には時々、とても、寂しく感じられる句も散見されます。
先に載せさせていただいた、おしまいの『秋の晴』と『春の闇』は、とても好き。
『春の闇』では、麒麟先生の最新句集「鷗」の最後からふたつめ「・・・花見舟」の句が思い浮かんで、こちらもまた読み返しています。
虚子という名は、大きすぎて少し敬遠というか、別件もありちょっと背を向けていたのですが意外に、実は読んで楽しかったのでした。