【モノローグエッセイ】トウダイモトカレシ
ご飯を食べていた。
けっこう賑わっているお店だったので、近くの席の色んな話が聞こえてきた。その中で、私の耳にピコーんと入ってきたのが、今日のタイトル。
「トウダイモトカレシ」
たぶん、「灯台もと暗し」の空耳かなあと思うのだけれど、ウィットに富んだ造語だなあと、幼稚園児がなんかかっこいい木の枝見つけたようなテンションで、この「トウダイモトカレシ」について考えていた。
「トウダイモトカレシ」
東大生の元カレのことかもしれない。
複数大学の合同サークルとかで出逢ったんでしょうか。
灯台守の元カレのことかもしれない。
どこの港町でアバンチュールがあったんでしょうか。
古代中国の唐の時代の元カレのことかもしれない。
皇帝との秘密の恋…とかBSでやってそうな中国ドラマみたいな感じでしょうか。
「トウダイモトカレシ」
もし、本当にそういう言葉があったとして。
色んな人と付き合って、その中でも、誰とも違って、夜に1人ふと思い出すような「モトカレ」がソレなのかもしれない。