【モノローグエッセイ】愛すべき空白
最近、空白というものがあった方が良いと思う。
空白があった方が余裕ができる。
空白があった方が楽しみが増える。
空白があった方が何かを取り入れられる。
空白のある人はミステリアスで魅力的だと思う。
そう思ったのは何故かと言うと、
誕生日などがあったこともあり、プレゼントなどを頂く機会が多かった。
私は「これが欲しい」「何を求めている」という話を、インターネット上でも家以外の日常生活の場でもあまり話さなかった。(と、思ってる。)
そういう状況で、頂いたプレゼントたちのことを思うと、「あーこれらは私が喜びそう、好きそう、気に入りそう」と相手が、私のことを"そう"像して選んだ品なんだなあと思った。
私の「空白」を、私が公開している情報や、日常会話の中で"そう"像して、選んで頂いた品たち。
それぞれの人の「思いやり」を感じて嬉しくなった。
もちろん、欲しい物が、欲望が何かを明確にしてリスト化していた方が、
「今これが欲しいの!」と、空白が全く無い方が、お互いにウィン・ウィンの関係だし、すれ違いもないし、効率的ではある。
でも、そういう「空白」をあえて残しておいた方が、誰かがどうしたら喜ぶだろうか、と、他人について考える、という、良い時間を私たちに与えてくれるのではないだろうか。
もし、その空白を考えた結果、見当違いが起きても、それはそれで面白いんじゃないかな。
「私このパイ嫌いなのよね」的なことが起きても、成長はすると思う。何事も経験。
そういう空白を、私は「愛すべき空白」と呼びたい。
人間に思いやりと他者への関心を与えてくれるものだと思う。
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