【詩】 きみの言葉と又三郎
もし、この詩が山猫が書いたものならば、
僕が訳して伝えよう。
そこには、
いくつかの暗号が隠されているから。
もし、この詩がきみの書いたものならば、
僕は一緒に読み解きたい。
そこには、
僕にはわからないきみの言葉が隠れているから。
青いくるみやすっぱいかりんを
吹き飛ばすような風が吹いても
きみの言葉はここにある。
夢に出てきた北国の詩人は、
そうささやいて消えてった。
流されず、流れに乗って息をする。
約束をして目を覚ます。
晴海たお
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?