十二運星N0.1 〜胎・宇宙から来た子、胎児の星〜
胎という星を語る上で外せないキーワードが、宇宙と子宮だ。わたしたちの魂がどこからやってきて、わたしたちの身体がどこで形作られるのか。その場所が、宇宙と子宮だ。
命式の中で、4つの部屋の中に入る星に十二運星がある。
胎・養・長生・沐浴・冠帯・建禄・帝旺・衰・病・死・墓・絶
人の一生になぞらえた12種類の星だ。胎児(胎)から人間の赤ちゃん(養)として誕生し、幼児(長生)から思春期を経て少年(沐浴)へ。成人(冠帯)し、社会人(建禄)として努力を重ね、社長(帝旺)に上り詰め、会長(衰)になる。病に倒れ(病)、死んだのち(死)、墓に入り(墓)、魂の姿(絶)になって宇宙へ戻る。
十二運星は、人の無意識下の『感覚・感性』で、その人の個性として表面に出やすい星たちだ。
胎はそんな十二運星の中のトップバッターである。
わたし達がこの世に生まれ落ち、この星で生きていくための乗り物である肉体の最初の形。
『胎児』の、胎。
賛否両論あると思うが、わたしは、魂というものは宇宙のどこかに存在する無数の意識の集合体があって、その中からそれぞれの魂がどの星に生きるのかを決めて散らばっていくのではないかな、と考えている。
精子という魂が、卵子という星を目掛けて旅をする、とイメージするとわかりやすいかもしれない。
だから、胎を持つ人は、旅人のようにひとつのところに留まるのが苦手で、旅をするように、色々な所に行ってみたいし、そこで様々な体験をしたいと思っている。
受精卵というたった一つの細胞が、2倍、4倍、と指数関数的に細胞分裂を繰り返しながら増えていく。子宮の中では、顕微鏡でしかみることのできない小さな世界にも関わらず、実にパワフルなドラマが繰り広げられている。
だから、胎を持つ人は先ほどの旅人のイメージのように、変化を好む。そして、実はパワフルなエネルギーを秘めているのではないかと思う。好奇心という、ピュアなエネルギーを。それは、胎の裏星が十二運星の中で最もエネルギッシュな帝旺の星であることともリンクする。
胎児は子宮の内で育つ。だから、胎を持っている女性は、自分の子宮を大切にしていただきたい。締め付けないで緩めたり、温めたり。生理の日は無理をせずリラックスして過ごす。
子宮を持たない男性は、第2チャクラ周辺の丹田を意識した瞑想や腹式呼吸が良いと思う。 子宮は、胎児を育む創造の場所。それを持たない男性は、創造のエネルギーが回る丹田を意識すると、胎の星が活かされるとわたしは考えている。
アクティブな面を持つ胎の方は、動いて変化を楽しみながらも、同時に、1人で殻に籠る時間も大切にするといい。胎児が子宮の内で、1人で、生まれたら何をしたいかを考えるように、静かに自問自答する時間は胎の人にとって心地が良いはず。
自分の好奇心の赴くままに、気分のままに、変化を楽しんで生きること、それが胎の星を活かすということ。その過程で出会う人、経験、得るもの全ては、美しいビーズとなり、人生を振り返った時にはあなただけの、素敵なネックレスに仕上がっているのだ。
胎を持つひとの数だけ、世界中に素敵なネックレスが創造されると思うと、わくわくする。
胎を持っているあなたは、今、どんなネックレスを作っていますか?