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【詩】みつばちのひとりごと

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自分が選んだ花のみつを集める、みつばちのように、わたしも自分が選んだ言葉たちを『詩』にする。 どこかの誰かの心に、ぷすっと優しく刺さる。 そこに、ほんの少し、光を。 そんな言葉を…
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記事一覧

【詩】 いつもいつも 

まんまるお月さま この手で転がす ひろがる白いひかり みんなを包むよ 見えるけれど 見え…

【詩】 数が舞う

いちばん最初に知ったのは ふたつの世界があるってこと みっつの道具は心と体と魂で よっつ…

【詩】 太陽と、わたし。

夕陽より、朝陽が好きだ。 朝陽は、わたしに希望をくれるから。 夕陽は、わたしには切なすぎる…

【詩】 YESとNO

風に願うの お願いわたしをどこかに連れてって。 ここにいるのが正しいの? 地平線を見てみた…

【詩】 きみの言葉と又三郎

もし、この詩が山猫が書いたものならば、 僕が訳して伝えよう。 そこには、 いくつかの暗号が…

【詩】 砂つぶ

何度はらっても、砂つぶはついてくる。 だって、あなたの一部だから。 のみ込まれるのは怖い…

【詩】 ルージュ

伸ばした髪の重さには、 大きな?小さな? わたしだけの選択が混ざってる。 伸ばした髪の重さには、 楽しい?悲しい? わたしだけの想いが混ざってる。 一緒にいたいと思った時間の分だけ伸ばしたの。 おすすめのルージュを教えてもらったら 伸ばした髪を切ってみる。 最初のひと塗りは、一瞬先の光になる。 晴海たお

【詩】 みぎ、ひだり。

前と後ろがあるから、前へ進めるし、 上と下があるから、空を飛べるんだ。 そして、右と左は …

【詩】 追いかけっこ

追いかけっこは、もう終わり。 もう、誰も追いかけないし、 もう、誰にも追いかけられない。 …

【詩】 つぶつぶの旅

小さな小さなつぶつぶが 銀河の片隅で産声をあげた。 自分が何者であるかがわからなくて わか…

【詩】 ダークマター

何度ふるいにかけられても するりとくぐりぬけていく。 わたしの言葉たちは自由だからって 強…

【詩】 マネキンのドゥージー

フランスから来た。 わたしの名前はドゥージー。 大好きな服を着せてもらえるけれど ここを一…

【詩】 満月が明けたなら。

生きもののような目をしてた。 雲がまぶたをかたどった。 龍の片目のようだった。 月は毎日す…

【詩】 夏の宇宙人

冷たくて、甘いレモンティー。 サラダの上に乗っかったフレンチドレッシング。 夏休みのお泊まり会は、わたしの家にはない味ばかり。 さっちゃんの家には、グッピーがいて 赤と青の揺れる尾びれをいつまでも見ていられた。 夏祭りのあんず飴は、あんずじゃなくてすももを選んだ。 うちでは金魚は飼えないから、誰かがすくうのを見ているだけ。 好きなあの子に会えたらいいな、わくわくしながら下駄を鳴らした。 あの頃の夏は、特別だった。 期間限定で、違う星に来たみたいに。 わたし達は、小さな宇