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【詩】 満月が明けたなら。

生きもののような目をしてた。
雲がまぶたをかたどった。
龍の片目のようだった。

月は毎日すがたを変えて
自分のダンスを踊ってる。

夏の終わりの大きな月は、
ピリオドみたいに動かない。

この満月が明けたなら、
風は秋にかわるかな。

この満月が明けたなら、
わたし達もかわるかな。

この満月が明けたなら、
あのときの意味がわかるかな。


晴海 たお

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