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【呪術廻戦】ファントムパレード(ファンパレ)1周年!福岡分校編遂に完結!ソシャゲならではの王道を往くシナリオは特級の集大成!(※ネタバレ注意!)


◆福岡分校編完結

『呪術廻戦 ファントムパレード(ファンパレ)』は2024年11月21日(木)でリリース1周年!!
今でも毎日ログインして続けているくらい楽しんでいるし、できるだけ長く続いてほしいなという気持ちを込めて月1,000円のサブスク課金はしている。

さて1周年直前という節目を迎える前に本作オリジナルストーリー・福岡分校編が11月17日(日)に遂に完結を迎えた。

サービス開始時からメインストーリーとして実装されており、大体2ヶ月に一度のペースで新規追加されていた。つまるところ丸一年かけて完走したというわけだ。ぼくは比較的サービス開始初期の頃からプレイしていたから結構体感時間が長かったなあ。
そのうち少年ジャンププラスで月一更新のスピンオフコミカライズ化されそうなイメージがある。『ブラッククローバー』のプレステ4版「カルテットナイツ」のように。

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というわけで完結を迎えたから全体を振り返っての感想を書きたい…と思ったのだが、今年1月にアップした記事でもう大体のこと書いちゃってるな。だがもっと言うならば、その時の感想から不変の好印象であり、「こういうのでいいんだよこういうので」を地で行くオリストだった。

前回記事の焼きまわしっぽい内容になるけど、以下いちおうネタバレ注意の感想です。ガンガンネタバレします。クリアーしていない人はこんなトコ見てないでやろうぜ!

◆『呪術』では珍しい王道シナリオ

『呪術』本編は明らか衝撃展開を狙った展開が多い。
良く言えば週刊連載のライブ感を活かした続きが気になるヒキの強さ。悪く言えば逆張り、バズ狙いである。別に後者はそういうのは嫌いではないのだが、たまに「う~ん」ってなることもあった。原作漫画が完結した今でも、少年漫画なんだから王道展開をもっとやってほしかったきらいはあった。まあそのアタリの王道展開(主に東堂関連)が来ると嬉しくてテンションしちゃうのだが。

さてこの福岡分校編。
原作の癖と刺々しさが鳴りを潜めた王道シナリオ重視だった。原作の足りなかった王道要素を十分補給できる。それでいて『呪術』らしく予想外のダークな要素も見られる。

力ちゃんヴォイスで陽気な印象を受けた福岡分校学長・奈木野健介
その実悲しい過去を背負っており、本作のオリジナル特級呪霊・朧絶と手を組んでいた裏切り行為が明らかになる。これはプレイ中ショックで想定外だった。初登場時豪快だったのにどうしてそんなことをするの…?と主に夜蛾学長への更なる曇らせがすごかった。

まあ眼帯から何らかの過去を秘めていると推測できなくはなかったし、裏切り…というか朧絶と手を組まざるを得なかった事情も納得できる。この男があらゆる呪いに囚われていたという悲しい事実は実に『呪術』らしいことをしているなあと感じられた。

福岡分校編のダーク要素は正直これくらいである。
味方側の死亡ネームドは奈木野学長のみ。結木くんや竜胆ちゃんは生存。原作キャラは流石に殺せない。
だので原作と物足りない、と感じられなくはなかった。奈木野学長は説得されて再び仲間側に戻ってくれたのも思ったよりも呆気ない印象を受けたのだが、どちらかというと「これでいいのだ」という気持ちの方が勝っていた。悲しい最期だったが、彼なりにケジメを付けられたので思い残すことはなかった。

◆こういうのでいい系王道要素

最初はいつもの高専組1年3人が福岡分校に訪れるはずだったが、続いて夜蛾学長や2年組、更にはひょんなことから京都校とも邂逅、そして共闘していく。流れとしては「京都姉妹校交流会編」での特級呪霊襲撃の流れを汲んでいるとも考えられる。決してそれは焼きまわしではなく、ファンがもっと見たかった共闘再びという嬉しい要素になっている。

本作は撤退展開も幾度か見られるし、本作に負けず劣らずのピンチ展開は多い。だが負(ストレス)の描写は程良い程度に抑えていて全然クドさはないし、終盤の盛り上がりと虎杖くんの約束された主人公らしい活躍はお墨付きで大満足だった。
こういうトドメの刺し方が原作でもっと見たかっただけに、本作で補給してくれて本当にありがたかった。『ファンパレ』特有のイベントムービーのクオリティは一見の価値アリ。これをまとめるためにスクショを取りにムービーを見たが、一回見てはい終わりでは勿体ないくらいの出来だ。

それにしても結構ネームドが多いのに、オリキャラ含めて巧く扱ったなあとオリスト監修の瀬古浩司先生は良い仕事をされたなと思う。やはり信頼できる脚本家だ。

本作の一番面白い要素は本作のオリジナル特級呪霊・朧絶の術式。
これは術式を奪う…と思わせて術式を再現させる、故に術式を喰らったものを想わせる容姿の「器」と何体か挑むことになる。いわば自分同士との戦いにシチュだ。如何にもアニオリっぽい術式・企画性で好き。
当然最初はめちゃくちゃ苦戦させられる(ストーリーでもバトルシステムでも)ので、これを如何に攻略するかが本作の見所さんとなっている。

箸休めとなるギャグパートは勿論健在。東堂先輩周りは安定して面白い。

特に東堂先輩が光っているのはシュールで笑ってしまったよ!なんていうか、ただフツーに能力が戻ってきただけの証拠なのにかえってスゴ味があるように見えちゃうんだなこれが!

色々感情ぶわっときて好きすぎる廻想残滓

あとオリキャラ三名の生存は結木くんや竜胆ちゃんと上述したが(先日追加実装された廻想残滓で公式ネタバレされたみたいだが)、これはもう期待通りだった。どのみち学生二人は生存、奈木野学長は死にそうだなあと予感していたが、下手に逆張りせずに生存で良かった…
ただ結木くんは囚われのヒロイン状態化してからはガチで死んでもおかしくないくらい最後までプレイヤーを焦らしてくれたので、無事生きてて安堵を覚えたくらいだ。まだまだこのふたりの出番と活躍が見たい。…出番ありますよね?

◆オリキャラ・結木くんが推せる話

福岡分校1年、結木海斗。
本作のオリジナルキャラクターにあたる呪術師。登場した頃は虎杖くんを「宿儺の器」として見ており、大分ツンツンした態度を取っていた。

芥見先生のイラストのほうが大人びいている(2年生っぽい)ように見えるが、実際には虎杖くんより背が低い。だがそれがいい。そこがかわいい。

流石に初期はツンムーブを取っていれば好印象は抱き辛い。
が、スリップダメージのようにジワジワくる沼らせる魅力と好感度を秘めていた。

福岡分校編は他行との交流も兼ねて物語前半は日常描写が多い。なんだかんだで結木くんはラーメンを食べに付き合ってくれるので感じが悪い子ではないのは早速分かる。大体、「宿儺の器」と知ればあまり好意的な態度を取れないのも理解できなくない。

福岡分校編は結木くんの心理描写を丁寧に描いてくれる。
元より原作でもネームドのひとりの心理描写がストンと来るように入り込める(日車さんとか)のだが、虎杖くんのオタクに優しいギャルみたいなピュアなイイヤツムーヴから少しずつ感化(デレ)されていく過程は「おっ流れ変わったな」と嫌にでも期待したくなる。

ボロボロになった後は温泉に入るのが楽しみなのも地味に人間味を出してて良い。この子のオフの日はどんな感じなのかを想像できる判断材料になってくれたからだ。

で、個人的に好感度爆上げだったシーンが、

なんかめちゃくちゃにアイドルライブについて情熱的に饒舌に語ってるシーン。きみそんな趣味あるの!?

嘘つけ絶対隠れファンだゾ!!!!!

早速「お?同類か?」ってツラで友達扱いしてくれる東堂先輩ほんとすき

なんなんだこの天然でおもしれー子は!?
最初からこんな愛嬌ふりまけばよかったのに!!!!

といった具合に、さらっと結木くんの変なボケ要素が見られると一気に好きになれたんですよねー…これは真っ当な意外性であって無理が無いというか、ここまで真面目なキャラを一貫していたからシュールな絵面を積極的に想像したくなるのがデカいのだと考えている。キングブレードや変なうちわ装備しながらアイドル応援している結木くんおもろないですかね!?

終盤はさらわれのヒロインになり暫くフェードアウトするも、最後は間接的だが共闘展開も期待通りやってくれる。改めて、福岡分校編もうひとりの主人公なのをプレイヤーに意識させてくれる。結木くん復活展開は計画通りにして期待通りだったから、彼なりに無茶をしててもテンションさせられた。
きみは間違いなく立派な呪術師になれたと思う。だから誇ってもっと生きてほしい。

◆いちおう気になった点(不満点)あり

やっぱり一年更新は長かった気がする。
元より原作も『渋谷事変』から一年以上かけたシリーズが展開されていたのだが、それは週刊連載だから「それくらい長くなってもいいよね」と受け入れられたからだと考えられる。本作は隔月ペースで更新となるとテンションが維持し辛いのもあった。しかも章区切りだとテキスト量が少なくて「えっ今回はもう終わり!?」と物足りなさを覚えてしまった。
まあ逆転の発想をするなら、1周年を機に今から始める人は是非ジェットコースターのように駆け巡って完走できる絶好の好機として非常に羨める。メインストーリーは消費AP0なのでマジではじめるなら今です。

お話自体は面白いのだが、原作と比べると王道寄りのストーリー。そこまで続きは気にならなかった。いや終盤結木くんが囚われのヒロイン化してからは「はよ助けな!」とアセアセさせられたし、更新のお知らせが来るたびに「おっラッキー」となるくらいには嬉しいくらい続きは読みたくなるつくりだ。…肯寄りでは?

本作のオリジナル特級呪霊・朧絶(ろうぜつ)
巷ではアニオリ太郎呼ばわりされているくらい『呪術』の世界観から浮いてしまっている印象は最後まで変わらなかった。それはそれで味が出ていいんだけど。「昔のジャンプのアニオリ展開のオリキャラこんなんだったよね」を地で行くなつかしさがある。
キャラとしては嫌いではないし寧ろ好き(フリーザさまよろしく丁寧口調を砕いて吹っ切れた瞬間一気に好きになれた)なのだが、カリスマ性や魅力はどうにも微妙…というかパッとしなかった印象だ。ラストバトルで見られる真の姿も全然強そうには見えず、(ストーリーでは参戦しないけど)バトルで五条先生にあっさりなぶり殺されたのも予定調和だった。

あと宿儺の指関連でそうなるのも仕方ないのだが、虎杖くんが朧絶を祓えたと思ったら実はまだ生きてて、最終的にトドメを刺したのが真人さんなのはちょっと…いちおう事件解決したし「勝てた」のは間違いないのだが、どのみち完全に祓ったほうがスッキリするんだよな。
これは『ファンパレ』でも実装決定となった後の「渋谷事変」での真人戦後の展開と同じ不満だ。虎杖くんが真人さんに「勝てた」けど、偽夏油さんもとい羂索さんのうずまきに取り込まれちゃったのは展開上仕方ないけどスッキリしなかったんだよなあ。

そうそう、難易度がちぐはぐだったのも軽く気になった。
今では緩和化されているかもしれないが(というか新規ユニット増加やLv上限解放等で強化された)、詰みポイントとして語り草な9章11話と10章2話はマジのガチで難しすぎた。そこはまあ初期のソシャゲらしい調整ミスとして軽く流せるようになれたのだが。
その反省を踏まえてか、それ以降はほぼオートでも済ませられるくらい難易度がぬるくなってしまった。上述した朧絶戦もあっさり撃破で物足りなかった。『ストーリーイベント「劇場版 呪術廻戦 0」』や『メモリークエスト 懐玉・玉折』に見られた特殊バトルシチュもない。
折角SSR結木くんが実装されたのだからお試し感覚で使えるんじゃないかなと期待していたんですよね…虎杖くんとの共闘とか絶対胸熱じゃんって。

まあ、これらの不満点は本当に些細なものです。

***

2025年1月下旬より「渋谷事変」が追加決定しただけでなく、オリスト第二部制作決定となった『ファンパレ』の今後の展開に目が離せない。
最近ファンパレが原作のその後の話のように体感しているので(色々違うところはあるっちゃあるが)、是非とも難民救済できるように出来る限り続いてもらってほしいコンテンツである。第二部、とても楽しみですね。

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