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【メタファー:リファンタジオ】コミカライズ第2話感想 国王選挙開幕回 原作通りの流れと思いきや…?主人公が少年漫画らしいキャラ造詣で満足【漫画感想】

『メタファー:リファンタジオ』のコミカライズが読みたいので今月もVジャンプ(電子版)買いましたよ。

第2話が掲載された2025年4月号は本日2月20日(木)発売だが、明日2/21(金)にはジャンプラにも掲載予定なので一日我慢すればいいだろうに、だがもういっそのこと定期購読すればいいんじゃないかなって気がしてきた。
『犬マユゲでいこう』はオールカラーを活かした趣味ごった煮で『DQB2』を知らなくても楽しいことが伝わったし、『ドラゴンボール超』はヒーローはじめるほど沼るトランクスがかわいかったし、『ダイの大冒険』はフーガさんが煽り耐性なくてヘタレててかわいかったです。よってVジャンプ買って良かったです。

★前回の感想


◆国王選挙

今月も顔が良いルイさま

国葬当日、前王によって次期国王選挙が開幕となる回。

新たにフォーデン様、ヒュルケンベルグ、ゾルバさんが登場となるこの第2話は40ページあった。思い通りではあるが、毎月これくらい読み応えがあるボリュームを望んでいるのでコンゴトモヨロシク。

本編後の特集ページではこの国王選挙についてのルールが分かりやすくまとめられていた。やはり序盤は少しずつ本作の重要設定について開示していく流れになるのだろう。
とはいえ本編だけでも十分把握できるから難解ではない。要は「民からの信託(支持)が最も高い者が次期王」「国民全員誰もが王になれる資格がある」、そして…

第2話のサブタイは「王の魔法」。
それに因んで信託を集める正当な選挙なので暗殺はルールで禁止の為、謎の鎖で身動きを封じられた。ルイさま暗殺作戦を試みるもグライアスさんは残念ながら原作通りの最期を迎えてしまった。
第1話からガッツリアレンジが加わっているので、『ソウルハッカーズ』の2周目でリーダーが生存できたようなif…展開はワンチャン有り得てもいい………が、流石にだめかあ…ルイさまにトドメを刺される影演出はペルソナシリーズの総攻撃トドメを思わせるも無惨だった。

◆作戦前夜回想

ここで作戦前夜回想!?
「ビドー鳥の紅香草焼き」が出てる!あとファビアンヌさんがしれっと登場している!顔は映っていないので次回本登場だろうか。

ああああ…ここで死亡フラグ回想かあ…
原作でも出発前からグライアスさんの死亡フラグが立っていて、いやこれ逆に生きるんじゃないか?ってくらいわざとらしく念を押されたように立ちまくりだった。コミカライズの演出として良い構成改変だと思います。順序を変えるとみんなで夕食を食べる約束が叶わなかった実感が増してきたのが見ていておつらい…
こういう回想が2ページだけでも入るとやっぱりガラリと印象が変わるな。

第1話でマリアちゃんのオリ展開をやったのは今にとって大正解だったな。
だってお父さんが死んじゃったら、親を失ったこの子はこれからどうなってしまうのか気になるじゃないですか。必要最低限の掘り下げを描写するだけでグライアスさんの死が素直に惜しまれる。第2話はこの後の展開といい、やることが忙しくなってきた。

このコミカライズ、うまし!
天野先生良い仕事しているよ!

◆感情に抗う漫画版主人公

今月いちばん良かったシーン。
グライアスさんの最期を刮目してしまえばめっちゃ感情的になっている主人公が印象的だった。もちろん原作ゲームでこういうリアクションは見られない。

ここはちゃんと主人公に共感かつ感情移入できるのがポイント高いなあ。マリアちゃんやグライアスさんとの交流は原作より短くあるが、回想2ページで十分仲間意識が深まったのだから主人公は心と体がとても動かないはずがないだろう。他人事で済ませられない子なのだと伝わってくる。今回で漫画版主人公が一気に好きになれてきたよ。
ストロールも主人公の気持ちを汲み取ってくれた上で抑えたのも良かった。ギャグ担当と思わせて冷静に判断できる、こやつが真の主人公なのでは?なギャップがたまらない。

原作の主人公は従来のアトラス作品よりもボイスや選択肢が豊富で表情差分も豊かなのだが、やはりプレイヤーに近しいとっつきやすいキャラ造形になっている。
翻って本コミカライズはがっつり感情的な少年漫画らしい主人公になっててまあ…いいじゃないですかこれ。明らか力振りだよなあ。

そういえばストロールは不安状態になっていなかったな。この後のスケルトン戦でも怯まず戦えていたし。代わりに主人公が不安状態というか、ルイさまのせいで激昂状態になったようだった。まあすぐに正気を取り戻したけどね。ちなみに原作だと主人公は激昂状態だと「このォオ!!」ってガチギレヴォイスで攻撃するから案外脳内再生しやすい。

◆ニンゲン

出たわね。
本作における謎のクリーチャー「ニンゲン」。こやつについては今月の特集ページにまとめはなし。まあ情報量が足りないしね。

やっぱり砦で最初に戦うBOSSでもあるニンゲン「ホモ・ゴルレオ」は出番無しか。でも万一登場するならやっぱりあの場面でかな。
ゴルレオのことでふと思ったのだけれど、原作の某所であんなことになる(そこまで大したものではないがいちおうネタバレ案件)のは本コミカライズとの連動を兼ねていたりするのかな。「漫画の構成上こうしたいのでゲームではこんな展開にできますか?」的な相談。

かんたんゾルバさんすき

ええ~~~~~~~!?もう復活~~~~~~~~~~~~!?
ここでニンゲン戦やっちゃうの!?
ぼくが本作でいちばんクッソ苦戦させられて詰みも覚悟させられたほどの強敵だったホモ・アヴァデス戦もうやっちゃうの!?

はっはっは、これは意外な展開…!
いやもう原作からめちゃくちゃ一気に飛ばしていてびっくりだよ!色々思うことはあるが、原作既プレイヤーとしてはとんだサプライズになってて非常に面白い。

原作はこんなやべーやつ。
正直もうちょっと描き込みが欲しかった(敢えて頭部のパーツを隠しているようだった)本音はあるのだが、十分許容範囲だ。死体でありながら触れると感染しそうなくらいにおぞましい。つーかこんなキャラデザが濃すぎる奴を動かすのマジ大変だから!月刊連載でも他にリソースを振るべきだから!

◆構成改変について

ゾルバさんは原作ではすぐにニンゲンを復活させない。
王笏という本作における重要なアイテムを手にしようとするゾルバさんの企みを阻止するため、期日までにまず最初にこやつを倒す流れになる。撃破後にニンゲン復活といった流れ。
果たして本コミカライズではゾルバさんはこの後どうなるのだろうか?

この後も多くのイベントが発生し、ダンジョン攻略も結構時間がかかるくらい長い。グライアスさんまわりのアレはどうなるのかな…カットすると救いがなくなりそうなんだけど。

ただ、これは極めて正しい構成改変だ。
何故かというと、次回でいよいよアーキタイプ覚醒、一転攻勢展開の前フリだとも考えられる。ていうか、次回でいい加減覚醒やらないとな!三人同時になるのか、それとも主人公だけになるのか。どちらでも構わないのでどう描写されるか楽しみだ。恐らく次回丸々ニンゲン戦で、ラストにモア先生との邂逅ではないかと予想。

原作ではあんなに苦戦したのにコミカライズだとあっさり倒したな…」というよくある感想は出てくるかもしれない。アトラス作品の前例を挙げると、アニメ版『デビルサバイバー2』の原作では同じく苦戦必須なメグレズ戦があっさり終わったことに首を傾げたしな!
まあ原作では最初の標的対象となるホモ・ゴルレオには無双できたわけではなく五分五分の戦いだったし、ホモ・アヴァデスはギミックがとても面白いニンゲンなのであっさり倒すのは寧ろ勿体ない。天野先生ならではの戦闘描写が楽しみだ。ケロロ軍団特攻にはヒュルケンベルグ(ナイト)が盾になって主人公とストロールが一掃する絵が想像できる。

◆原作未プレイの意見どうなのっと問題

原作未プレイの方には今回もどう見られるのだろうか。

前回第1話はジャンプラのコメントではよく分からないという人もいたようだ。今回はあまり話が進んでいないと感じられる人がいてもおかしくはないだろう。いちおう原作だと2話ラストまで12時間くらいかかった覚えがあるのだが。

現状主人公たちが巻き込まれ流されている(主人公らしく上に立てられない)のも不満を抱いた人はいるのではないかと勝手に変なことを思ってしまった。ぼくはそこまで気にしていないが、未プレイの立場として俯瞰して見るとそんな気付きがある。
かといって今回でアーキタイプ覚醒も描写すると一話に詰め込みすぎ、折角のニンゲンの存在感が薄れてしまう弊害があるのではないかと考えられる。だからって本作が週刊連載向きなのかはとても首を縦に振れないが。アーキタイプやニンゲンの作画カロリーたけえし。

まあ、だからこそ第1話のオリ展開や今回のスケルトン狩りで主人公を活躍させたわけだが。

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