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『バイオハザード RE:4』×『日本アニメーション』「バイオ名作劇場 ふしぎの村のレオン」がマジ病気
◆バイオ名作劇場 ふしぎの村のレオン
『バイオ RE:4』×「日本アニメーション」
— バイオハザード(カプコン)公式 (@BIO_OFFICIAL) March 20, 2023
アニメPV「バイオ名作劇場 ふしぎの村のレオン」第1話
「世界名作劇場」で著名な「日本アニメーション」制作協力の元、オリジナルアニメPVを公開!
名作劇場のような世界観の中で繰り広げられる救出劇は必見!https://t.co/5xSTjgn2M2#バイオ4 #RE4 pic.twitter.com/fI4UERH4oR
カプコンは本当にバカだな!!
だからこそ大好きなんだよな!!
カプコンは2年前に発売された『バイオハザード ヴィレッジ』の発売と連動した『バイオ村であそぼ♪』も大概頭がおかしかった。これは「今度のバイオはこわくない」がコンセプトの人形劇なのだがフツーにこえーわ加減しろ莫迦!
そして今回も随分とまあ、斜め上のチョイスである。
バイオと世界名作劇場の悪魔合体だなんてありそでなかったもんな。世界名作劇場そのものを悪ふざけのパロディとして思いついた人はいるかもしれない。ぼくの中では大昔偶然見つけて死ぬほど爆笑した、ハイジの登場人物たちがガン掘りしまくりなFLASH動画しか思いつかない。ググっても見つからなかったので焚書扱いかもしれない。だってガン掘りだもん。
こうして実際に作って悪魔合体してみないと世界は変わらないわけだな。結果、予想以上にやべえものが出てきてしまった。
カプコンはT-ウイルスみたいなやべーものをいくつ作ったら満足するんだろうか。
◆解説①自ら作風を穢すストロングスタイル
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こういう出オチ企画に考察や解説をするのはかなり野暮だし意味がないし、なんだか茶化しているみたいだと理解しておりますが、それでもやりたくなるからやります。ツッコまずにはいられないだろこんなの!
今回の悪魔合体はコラボ対象である世界名作劇場にバイオという混ぜるな危険をすぐ混ぜたコンセプトのがまずデカいフックだと考えている。
かといって、常識的に考えて危険だ。厄介ファン純粋なファンに喧嘩を売りかねない可能性だって有り得る。ぼくも多少は警戒している。
なにせ、世界名作劇場は健全かつ優しい物語が多いからだ。『フランダースの犬』や『あらいぐまラスカル』を筆頭に悲しいバッドエンドを迎える作品もあれど、牧歌的な絵柄も相まって、個人的には汚らわしいものを寄せ付けてはいけない聖域のイメージがある。まさに「世界名作劇場」という大胆な名を冠した看板を背負ってまでだ。
今回そんなひどいコラボアニメを日本アニメーションが作ってしまったインパクトがすごかったわけだ。
他の制作アニメだったらそこまで話題になっていないと思う。
ああでも、ジブリだったらパヤオがショットガンの撃ち方に相当うるさくなるに違いないな。
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まあ家庭教師のトライさんが10年以上前から侵略してきたんだけど。
◆解説②シームレスなセルフ汚染
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今回、日本アニメーション公認・公式が病気シリーズがぶっ刺さったわけだし、ハジけすぎだし、面白すぎだし、そも、よくバイオRE4とのコラボを引き受けてくれたよなと変な意味で感心している。一体どんな企画会議が通ったんだよ?
と思わなくもないのだが、ガワがちゃんと世界名作劇場になっているのがポイント高い。誰でもできるパロディに見えるかもしれないが、これは日アニならではのお仕事だ。こんなレオンやアシュリーがあったっていいと思えてしまった。というか、アシュリーがかわいい。
口を開けば、日本語版のレオンを演じる森川智之さんの演技も世界名作劇場特有の牧歌的なソレになっていたことに感心させられた。本編では流石にこんなにほんわかした演技は見られないだろうが、森川さんの新たな引出しを垣間見た気分だ。公式サイトでのコメントによると、森川さんも実際に演技に気遣ったそうだ。
そこからウイルスの如く感染される狂気。シームレスに感染されている。
明らかに狙ったおふざけなんですけど、滑ってはいないんだよな。
個人的には今回を機に、日アニって案外フットワーク軽くて自由なんだなあって、良い意味で印象変わったきらいがありますよ。まあ家庭教師のトライさんからおかしかったんだけど。
因みにバイオRE4はバイオ村とは違ってCERO:Zしかない。
18禁ゲー原作の日本アニメーション制作アニメという事実も脳がバグりそうだ。
◆解説③非公式空耳のナイスな使い所さん
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今回のコラボPVのもうひとつの注目点は空耳が公式認定化されていることだろう。「(おっぱいの)ペラペラソース」を筆頭に面白い空耳が豊富なバイオ4は、本リメイクでも健在のようだ。
ただ最初はプレイヤーがこじつけ感覚で見つけた非公式空耳なのは否定できない事実。たぶん、カプコン公式そのままがネタにしていたらぼくは「う~ん…」ってなって冷めてしまうかもしれない。「面白いけど、公式が逆輸入するようにネタにするのは違くない?」という抵抗があるといいますか。
だが今回、日本アニメーションにネタにしてもらったことで更なる可笑しさを生み出している。
今回のバイオ名作劇場自体合体事故みたいなものだし、その時点で面白いのに、更に空耳を咥えることで、幼少期から素敵な作品を提供してくれた日本アニメーションが完全にぶっ壊れちまった、そんなギャップの破壊力がすげえすごいのだ。だってそんなおふざけするアニメ会社じゃないでしょう?過去に手掛けた制作アニメ調べてみたらヤバいアニメは特になかったもん。
ガチの世界名作劇場風だからこそ、ペラペラソースがマジのガチで異物混入じみている。
***
全然関係ないけど、今ググったら、CRフランダースの犬なんてあったんですね。
なんでもネロが天に召されると大当たりな邪悪仕様らしい。ほんとうにいいのか日本アニメーション。
◆解説④キャッチーな企画性
なんだかんだ言ってバイオRE4の宣伝としてとても秀逸だ。
だって、多くの人が知っている世界名作劇場を通して本作を知ってもらおう、興味を持ってもらおうというフックが強すぎる。怖いものが苦手なぼくもちょっとやってみたくなった。これはバイオヴィレッジのときも思ったことだな。
まあプレイ動画見たら勘弁してほしくなったが。流石にあのゴア描写はちょっとぼくには無理です…
今回のあたおか企画にどんだけ金をつぎ込んだかは不明だし、その分の制作費を回収できるかは分からない。が、四半世紀も長く続く人気シリーズ、どんどん新しく、新規の人も参戦できるようなとっつきやすさを提供するのはとても大切だ。
バイオ4はオリジナルが2005年のゲームながらも今でも語られるほどの名作ゲーム。もっと多くの人にその秀逸なゲーム性とおっぱいのペラペラソースを知られてほしい、本コラボアニメにはそういった製作者の想いも含まれているのかもしれない(クソ雑メッセージ性ドキュメンタリー)
第2話は明日3月22日配信予定!ズェッテー見てくれよな!