究極の時間泥棒リズムゲーム!『THEATRYTHM FINAL BAR LINE (DEMO Version)』
シアトリズムシリーズ最新作『THEATRYTHM FINAL BAR LINE』のDEMO Version(体験版)が本日2月1日に配信されたので早速プレイした。
◆シアトリズムとは?
嚙み砕いて言うなら、めでたく生誕35周年を迎えたFF(ファイナルファンタジー)の音ゲーである。元より音楽は高い評価を得ており、未プレイの人でも一度は聴いたことはあるだろう名曲ばかりのFFシリーズ。
それが音ゲー化というのはありそうでなかなかなかった発想だが、記念すべき初代となる『シアトリズム ファイナルファンタジー』が3DSで2012年に発売された。もう11年前のゲームなんだなあ。
なお『シアトリズム』とは本作における造語であり、ノムリッシュ感溢れる語感を疑ったグルガン族はいるかもしれないが、実際のところシアター+リズム⇒シアトリズムというわけだ。シアタリズムだと言いづらいからシアトリズム。というか、そこまでノムリッシュパワーはないだろう。
その後、2014年に追加曲や他スクエニゲーBGMがDLCで搭載された続編『カーテンコール』、2015年にドラクエ版とも言える『シアトリズム ドラゴンクエスト』が発売。更には2016年にアーケード版である『シアトリズム ファイナルファンタジー オールスターカーニバル』が2021年まで稼働された。
そんな本作が数年ぶりの新作として帰ってきた!
FFというコンテンツが不滅である限りいくらでもアップデートできるゲームなので、シアトリズム自体良いゲームなだけに嬉しい。
◆アビリティ:時間泥棒
ぼくは二作目の『カーテンコール』のみをプレイした。
確か当時はパッケージ版かDL版どちらにしようか悩んでいたのだが、後者のほうが安いのでそっちにした記憶がある。結果、一年以上もプレイし続けたのでDL版で大正解だった。
というのは、ぼくは音ゲーが全然得意じゃないのに時間泥棒レベルにめちゃくちゃハマってしまった。9年前のゲームなので自分でも信じられないのだが、マジのガチで100時間以上はプレイしたし、DLCも何十曲か買ってしまったくらいにドハマりしてしまった。DL版を買ったのでカートリッジの交換をせずにやりたい気になれば気軽に起動して数時間時間が奪われてしまったのもザラである。マジに恐ろしいゲームである。
元よりFFはBGMが良いし、一曲数分でプレイできるので、何度でも挑戦したくなる中毒性を秘めているわけだ。脳トレのおまけについてくるドクターマリオに匹敵する時間泥棒と言ってもいい。「それってどの音ゲーにも共通して言えるんじゃね??」とは自分でも思ったので音ゲー系のソシャゲを何本かプレイしたが、それらはあまりハマらなかったなあ。
当たりはずれのない意見になるが、やはりFFが好きだからハマれたのだろう。因みに一番好きなシリーズは初プレイなのも相まって8です。
なお購入一年半後に3DS本体を盗まれてしまった。New3DSを購入してもアカウントの紐付け仕様のせいで再DLはできなかった。DL版の欠点はそういうものだが、まあ仕方ない。というか、そろそろ3DSってDL版購入できなくなるのだが。
◆体験版仕様
対応機種はプレステ4とニンスイだが、ぼくは後者でプレイ。なおTVモードでプロコンを使って操作での感想となる。
本作の体験版の目玉はなんと最大30曲も遊べることだ。太っ腹かよ?
3DS版のときは両手で数えられたかどうかアヤシイくらいの曲数しかなかったのに。とはいえ一部のシリーズのみ(2,5,7,13,14,15のみ)となっているので、好きなシリーズの曲が遊びたい!とはならないのは留意点である。
遊べる楽曲の内訳は公式HPを参照をば。
体験版なので色々制限が設けられているが、音ゲー部分だけを軽く楽しみたい人なら問題ないだろう。プレイアブルキャラについては面倒くさそうな印象を受けるが、バトル要素と捉えればいい。これは3DS時代からあったシステム。
製品版でもまず手を付けるべきは、クリアーすると楽曲が解放される「シリーズクエスト」からだ。
1~15までのナンバリングもあれば、7リメイクが新たに収録。リメイクのBGMはOST買って聴きまくっただけに嬉しい。なお7のコンピレーションは3DS版からあった。
ミスティッククエストやFFCC、ディシディアといった関連作品もあれば、
現在はサ終となったメビウスFFまで収録されていることに感動。
といってもちょっとだけ遊んだ程度でそこまで思い入れはないのだが、いちおうの外伝作品でも取り入れることに大変好感触。今はもう遊べないが、音楽の良さを伝えるのは大変良いことだ。
というわけでまずは7やってみよう!
◆遊び方
画面通りの説明。これらは今までのシリーズにもあったが、
ボタン二つ同時押しって本作初だよな…
3DSよりもボタンが増えているニンスイやプレステなら可能なのだろうが、ますます操作が忙しくなってしまったような。片方が途中で終わるヤツもあるので、これは慣れを要するなあ。
これはフィールド系BGMステージのやつだ。スティックをバーになぞるように上下に動かす奴。
◆楽曲プレイ
7ということでまずは一曲目がこれ。
8年ぶりにプレイするので、大分勘を取り戻す必要があるとはいえ、シアトリズムはやはり楽しいな。音MADのような要領でボタンを押すとリズミカルにやれる。ぼくは淫夢やレスリングシリーズの音MADをよく見ているし、FFの楽曲を使ったソレも見ているので謎の風評被害が巻き起こっているが。
そして曲も良いけど、うまくカーソルに合わせたときの効果音がすごく綺麗で美しくて好き。3DSでは効果音をシリーズの音(クラウドの斬撃や魔法詠唱)にも変更できたのだが、ぼくはこの綺麗な音色のデフォ音が好きだなあ。
一番簡単な難易度でプレイなので、SSSはまあ肩慣らしみたいなものだろう。
3DS版は最初から全曲遊べる仕様だった記憶があるのだが、本作ではひとつずつ開放する必要があるのか。ここも賛否分かれそうだが、逆に言えばなるべく全曲一度は遊んでほしいスタッフの主張が伝わってきた。それはそれで良いことだと思う。
ぼくはFFすべてプレイしたことがないが、11の『Ronfaure』を最高難易度でクリアーするほど遊びまくったので、未プレイの作品でも本作を機に知ったケースあるあるだ。
こういった収集要素もあるので、何度も繰り返し遊ぶモチベが生まれるのはいいな。
ステージを進むとどんどんあの名曲で遊べる。曲名だけでどの曲なのか分かるのは地味にすごいな。まあゲーム本編だけしか手に付けていないと曲名は分からないが。
ある程度まで進めると他のシリーズ楽曲も遊べるようになるキーがもらえるので、次は14。
おっ、ネメシスじゃ~ん!
14はまだ未プレイなのだが、確かFFRK(レコードキーパー)で初めて知った曲だ。おどおどしいイントロから始まるのだが、後半からの希望に満ち溢れた一転攻勢が生きる活力を与える名曲。
よし、これを難易度高めでプレイしてみよう。
できるかこんなの!!!!!!
とは3DS版やったときも思ったことなのだが、練習を繰り返せば意外と遊べる曲もあった。ムリゲーのまま変わらない曲はあるあるなのだが…
でも、大好きな曲は最高難易度でパーフェクトクリアーできたほうがかっけーよなという気持ちがあるんだよなあ~。8は神曲ばかりだけどむずかったのばっかりだった覚えがある。アルティミシア城しか良い結果残した記憶がない。
そんなわけで、最初はちょっとだけ遊ぼうかなと検討していたのに、13、15、5、2となんだかんだで全曲プレイしてしまった。今日はお休み取れたから別にいいんだけどさ。
ただ、体験版で遊べる範囲のものを統括すると、音源が少ない2や5は虹クリティカル(最高評価)を狙いやすいことを特筆しておきたい。カーソルを合わせればいいだけの話なのだが、感覚的にどうしてもズレて通常クリティカルそれ以下の評価になることがあるあるなのだが、ファミコンやスーファミ出身のFFだと逆に感覚に頼ることで狙いやすい気がする。やはり音MADのような要領でプレイしているからだろうか。
◆385曲+α遊べる!(※DLC)
この体験版を遊んでいると、課金を煽ってくるソシャゲばりにしつこい宣伝が度々出てくるのだが、宣伝自体はなかなか良く出来ていて、製品版買おうかなっていう射幸心を煽られる。
中でもFF以外のスクエニゲーの楽曲(DLC)がずるいと思った。実際にプレイデモが見られるのだが、
現在アニメ放送中のニーアとか、
ロマサガ3、
LIVE A LIVE、
クロノトリガー、
オクトラも!?
すばせかも!?
スクエニゲー楽曲はカーテンコールにもDLCであったが、オクトラも実装されると射幸心バリバリだな…あのゲームの楽曲も良いものばかりだからなあ。
カーテンコールのときから「これもうシアトリズムスーパースクエニ大戦だろ」と思っていたのだが、本作が何故ファイナルファンタジーではなくファイナルバーラインというタイトルなのかはそういうことなのかもしれない。
とはいえ、全曲遊ぶとなるとその分課金圧がデカい。
まず本編が6,380 円(税込)。DXエディションへのアップデートが3,300円。そしてシーズンパス1~3が各2,200円。DXエディションにはシーズンパス1が付属とのことなのでそこは注意すべきか。
なおシーズンパスを単独タイトルに分けた楽曲パック(全15パック)があるのだが、こちらは総合計したら9,900円。シーズンパスを買ったほうが遥かに安上がりである。
シーズンパス全て含めた完全版「プレミアムデラックスエディション」は11,880円とのことなので、分割購入せずにこれだけ買うのが断然お得である。極限まで遊び込む意志があるならば、だが。
DLCそのものは16年前のXBOX360のアイマスから賛否両論だったし、すべて買うと定価以上の金額になるが、個人的にこういうのはアリ。というか、別にDLCは逃げたりしないし、毎月随時追加なので欲しいときに買えばいいだろう。ぼくはカーテンコールでのDLCは欲しい曲があるときはすかさず購入していたしなあ。
というわけで、気になる人はまず体験版からプレイしよう。音ゲーが自分の肌に合うかどうかを確かみてみることを強く推奨する。