破壊力バツグン?学生時代の話
やってみて、考えを変えることは悪くない。
せっかく続けてきたことを止めるとき
「諦めることは悪いこと」
という固定概念が
邪魔をすることはないだろうか。
ここまで勉強してきたのに。
せっかく大学に入ったのに。
小さい頃から習っていたのに。
こうした考え方だけで、
何かを止めずにいることは
何かを始める機会を逃すということ。
逆に人生の時間をムダにしてしまう。
と、改めて思ったのは先日のこと。
主宰しているオンラインサロンで
メンバーさんから
大学時代の話を聞かれたとき。
そのメンバーさんは、
大学時代を振り返ってこう話していた。
「就活を前に、
これまでのレールから野に放たれ
社会に出ること、自立することに
恐れ、悩み、迷う時期だったよね」
そこで私の話を聞きたい、
となったんだけど
私はと言えばその頃、
カフェ&ダイニングバーや
雑貨屋などのバイトを掛け持ちし
カフェ開業を夢見る傍ら
大学2年の時に家族で行った
オーストラリアに心を奪われ、
ワーキングホリデーに行こうかと
真剣に悩んでいた時期だった。
月7万円の仕送りで
家賃5.3万円の1DKに住み、
バイトは好きな仕事を選んだから
当時の最低自給(約700円)だったけど
大学3年中に50万円ほど貯めた。
そのお金を
ワーキングホリデーか
カフェ開業か
どちらに当てるかで
真剣に悩んでいた(笑)
どちらにせよ、
新卒採用で就職しても
夢には程遠い気がする…
というわけで
リクルート活動もしない。
時々、ゼミに顔を出せば
「カフェ開業されたんですね!」
と、話が大きくなっていて、
後輩から尊敬の眼差しを向けられ
逆に驚く、という学生だった。
私は逆に
「レールを敷かれなかった不便さ」
というのも知っていると思う。
自分で決めたことが
正しいかどうかわからなくても、
「親に相談する」という概念が無かった。
大学で何を学びたいかは
ハッキリしていたけど
行きたい大学は決めていなかったし、
予備校の存在を知ったのも高3の夏ごろ。
オープンキャンパスって何?というレベル。
親は私の進学に関しての情報を
なにも持っていなかったのか、
私が聞かなかったから
なにも言わなかっただけなのか?
とにかく全部自分で調べ
自分で決めてきたような気がする。
大学に入学したら、
私がいかに普通だったか…
と思えるくらい
頼もしい仲間がいっぱいで
まったく違和感なかったけど。
大学時代のバイトがきっかけで
カフェや雑貨屋の仕事にハマり、
自分でもやりたい!と思った時、
そのための最短ルートが
新卒で企業に入ることだと
思えなかったから、就活しなかった。
周りは
「大学まで行ったのにもったいない」
「建築学んでるのにもったいない」
と思っただろうけど、
私のやりたい道じゃないから
やらなかった。それだけだった。
「サンクコスト」という言葉がある。
これまでかけてきたお金や時間を
考えたときに、
「ここでやめるのはもったいない」
という心理から、後に引けなくなること。
だけど、実際には
どちらがもったいないだろう。
とりあえず就職してお金をためて
カフェ開業に向けて準備をするか、
カフェの仕事をしながら経験を積み、
店長やエリアマネージャーになって…
という道か。
それを決められるのは
自分しかいないし、
自分で決めたことだから
どんな結果にも納得感が得られる。
「この大学を出ているから」
「これを学んでいるから」
「この資格を持っているから」
という枠に捉われない発想が
ときには必要なんじゃないかな、
と思う。
そして、
「試してみたら
やりたいことが変わった」
これは全然ありなこと。
子どもに対しても
「せっかく習ってるのに」
「〇級までいったのに」
という言葉で
可能性を狭めることは
できるだけ避けたいと思ってる。
ある程度のレール、というか
「方向性」は一緒に探していきたい。
だけど、そこに固執することもない。