【SENNHEISER】ヘッドホンで世界が変わった話
中学生の頃初めてイヤホンを買った。当時は特にこだわりもなかったので安くて評判のいいPHILIPSの1000円くらいのイヤホンを買った。
親が適当に買ってきた100円のイヤホンに比べて断然音の違いがわかって
うおおおおおお！楽器の音がめっちゃ聞こえる！！！スゲエエエエエ！！
みたいな感じに1人で盛り上がっていた記憶がある。そこからだろうか、ボクがオーディオの世界を本格的に意識しはじめたのは。
元々ボクはピアノをやっていたし、周りの友達は皆なにかしらの楽器をやっていて割と音楽の絶えない人生を送ってきたので興味を持つのも時間の問題だったんだと思う。
当時聞いていた音楽と言えばアニソン、ボカロ、ロック、パンク系とまぁオタク丸出し（今でもオタク）みたいな音楽をよく聞いていて、なおかつベースを弾くのがメチャクチャ上手い子が居たのでいつしか、ベースのカッコイイ曲を探すのが趣味みたいになっていた。
そうしてどんどん音への探究心が深まっていき、オーディオにお金をかけようと考え始めた。
次に買い始めたのがオーディオテクニカのイヤホンである。
厳密に言えばこれではなくてこのモデルの前の前のモデルだったかな……
CKS77というイヤホンを買った。形もカッコよく、低音がかなりしっかりしていて物凄く感動したことを覚えている。
5000円でこんなレベル上がるなら1万円超え始めたらどうなるんだろうとボクの探究心は底を尽きず、ただただいい音を求めるロボットと化していた。
たぶん高校時代の大半はオーディオテクニカだけで生きていた気がする。それにボクの使い方が悪かったせいか半年に一回は断線して買い直していた。
今でもオーテクは好きだし、たまーに聴きたくなる音作りしてる。
このときはまだヘッドホンの魅力に何一つハマっていなかった。理由としてはどのヘッドホンも側圧が強すぎて頭が痛くなっていたからだ。
勘違いしないでほしいが、ボクの頭は小さい方だ。
1000円～8000円くらいまでのヘッドホンを色々試していたのだが当時はどのヘッドホンもボクには合わず、また今回もダメだったよ……と嘆くばかりであった。
やがてボクは社会人になり、経済的にも余裕ができたのでとうとう1万円超えのイヤホンに手を出し始める。
それがこの
JVC ケンウッドのHA-FXシリーズである。
まず見た目に惚れて、なんやねんこの木目調のイヤホンは！！！！！かっこよすぎるやろ！！！！！ってなって速攻でポチったのを覚えている。
もはやこのHA-FXシリーズでボクは満足していたのだが、一つ心残りがあった。
ヘッドホンの存在だった。イヤホンだけでは味わえない世界がそこにあるはずだと、頭ではわかっていた。でも今までの経験からは本当にヘッドホンはボクに合わなくて中々手が出せずに居たのだ。
ボクは……ようやく出会えた。それが＿＿＿＿
SENNHEISER HD598
そう、ゼンハイザーのHD598（通称プリン）との出会いだった。オーディオの界隈だったらかなりメジャーの部類にはいるゼンハイザーのHD598だが、ボクにはこれがかなりぶっ刺さった。
まず装着感が段違いだった。え？これ本当に頭についてます？？むしろボクの頭と一体化してます？？
それくらいつけ心地の良さが他のヘッドホンと段違いだった。今までのヘッドホンはなんだったんだろうと。
音に関してもそうだ。一つ一つの音に彩りが出た。でも鮮やかすぎず暗すぎず、脳内で音の粒たちが舞い踊っており、うるさすぎず、しとやかに滑らかに。まるで宇宙が広がっていた、銀河系がそこにはあったのだ。
それでいてこのプリンは耐久性も抜群である。ボクはこのプリンを家にいる時間の95割は常に装着している。もはや生活の一部と言っても過言ではない
基本的にパソコンの前にずっといるボクは寝るときでさえもこのプリンを着けながらついつい眠ってしまうのだ。睡眠用BGMでも聴いてみろ
速攻で眠れるぞ
だがこのプリン、開放型ヘッドホンといって音漏れがえげつなくするので外ではあまり使えない代物だということを忘れないで頂きたいと思う。
開放型ヘッドホンはよくある密閉型のヘッドホンと比べ、蒸れることも少なく、着けながら人と会話ができるので家族がいる方にも是非オススメしたい。
しかし、このHD598ことプリンは現在はもう販売終了となっている。
代わりにその後継機が出ているのでそちらも紹介しておこう
かれこれボクはこのプリンを8年間ほど使用している。たまに浮気をしてHD700を使うこともあるが結局の所プリンに帰ってしまう。それくらいこのヘッドホンには魅力がある。
現在はSpotifyやAmazonMusicやAppleMusicなど、いろんなところで好きな音楽、知らない音楽を聞ける時代だ。
そんな時代だからこそ、もっと音楽をたのしんで頂きたい。ゲームでもいい。耳を傾けるとそこには良質な音楽たちが待っているはずだ。
～年季の入ったボクのプリンを添えて～
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