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レポ#73 城崎マリンワールド

2023年から訪問することを目標にしていた念願の水族館。東京から行こうとすると開館から楽しむことは難しいので、前泊して行きたい。しかも平日が良い。というわがままを通して2日間の有休を取った1月に行ってきました。冬のカニが美味しい時期ということもあり家族と一緒に。

基本情報
場所:兵庫県 豊岡市
入館料:2800円(大人、2025.02.07時点)
飼育点数:約300種9000点(水族館ぴあ2015)

今回が初訪問。記事のサムネイル画像からもわかるように、訪問日はすごい雪でした。温泉街にあるロープウェイにも乗りたかったのですが、3日間ずっと雪のため運休。幸い、水族館訪問には特に影響はありませんでした。

チケット・パンフレット

チケットはこちら☟

小さめサイズ。オリジナルイラストが本当に好み。

探し方が悪かったのかもだけれど、パンフレットらしきものは見当たらず。

アトラクションの一覧。ものすごい回数。
敷地内のマップ。海岸に沿って建てられています。


水族館まで

城崎温泉駅からバスでアクセスができます。前泊していたこと・家族と行ったこともあり、タクシーで向かいました。

雪と海。日本海側でしか見られない美しさ。
水族館の入口にはモニュメント。テンションが上がっていく。
雪の道に、一本の通り道。
セイウチの銅像。記念撮影にもってこい。
チケットを買える窓口。
入口にあったゴミ箱。このロゴは以前のものなのかな。
建物へ続く道。右側を見ると海が見えました。


水族館Seazoo(シーズー)

城崎マリンワールドは各エリアに名前が付いている。まずは水槽が並ぶザ・水族館部分のSeazoo。昨年7月にリニューアルされた部分もあり楽しかった建物。

入ってすぐは川の展示。
広々とした空間に広がる水槽。但馬地方で最大の河川「円山川」がテーマ。
ある水族館マニアの方が「淡水水槽は、水槽外の部分にも注目している」と言っていたのを聞いてから見るようになった箇所。力を入れているのがわかります。
魚名板は、展示には全部は載っていなかった。WEB魚名板で見られる仕様。これはこれですごい。
よく見ると上に乗っているカメ。
湿地の展示。メダカを探すのが楽しかった記憶。
イモリ。結構好きです。
館内で一番大きな水槽。日和山海岸をテーマにした大水槽。この写真だけではなんともない水槽ですが・・・
深さがとんでもないのです!1階から3階までをぶち抜いた水槽、国内の魚類水槽では一番の深さだそう。圧巻です。
横にはエレベーターがついていて、水槽を見ながら昇り降りするのも良い。
ツバメウオがたくさん泳いでいました。
こちらが昨年7月にリニューアルされた「CUBE」20個の水槽が新しくなったそう。
他の魚と一緒にサカサクラゲがいるのは初めて見た。
壁に埋め込まれた水槽も透き通っていてきれいです。
空間をゆったり使っていてゆっくりじっくり見られました。
印象に残った水槽の一つ。小さな魚影が見えるのに、魚名板にはコブダイの絵。え、コブダイはどこ?と思っていると、
なんとこの小さな魚がコブダイらしい。こんな小さな頃のコブダイ初めて見た。しかも小さいときはみんなメスだそうな。生き物って面白い。
整列された四角が美しい。
タツノオトシゴ。海ブドウみたいなのにつかまってる。
ニセアカホシカクレエビ。ちょっとだけ姿を現してくれているのが愛おしい。
突如として現る三角屋根。これは何・・・?
下を覗くとセイウチ水槽が見られました!レアな角度?
ツバメウオの幼魚。大きくなったら大水槽を泳いでいたあの縞々になるんだよなぁ。
ダンゴウオ。大好きです。その場所がお気に入りなんだね?
海岸に住んでいるんだな~。
こちらもとてもダイナミックな水槽。見えているのはほんの一部で、1階まで深さがあった。
住んでいるのはアシカとゼニガタアザラシ。アシカはよく遊んでくれた。
セイウチ。寝てる?
たまたま通りかかったらご飯タイムで、ガラスの前でアピール。
ズワイガニを飼育するチャレンジをしているそう。10年がかりなんてワクワクしかない。
こんなにちっちゃい稚ガニ。10年かけて甲羅が10cmぐらいになるのだとか。命は美味しくいただかなくては。
小さなスペースですが、フンボルトペンギンもいました。外にもいたので2ヶ所にいるんだね。
ぷかぷかしていると思いきや、顔はきりっと決め顔。


イルカアシカショー

到着してから初めに見たアトラクションは、イルカアシカショーでした。

海岸沿いを歩いていくのですが、自然を削って作ったようなトンネルがあって探検気分。
雪も合わさって絵になるショープール。
スタッフさんのユニフォームのデザインも良い!
まず活躍するのは2頭のカマイルカ。個体識別は全然できない私でも顔が違うなと思うぐらい特徴がはっきりしていた。
いろんな技をどんどん繰り出して芸達者でした。
3頭のヒレアシ類が登場したのですが、こちらはたしかアシカ…(自信ない)
最後はバンドウイルカも加わって再びイルカの見せ場。
3頭息ぴったりのカマイルカたち。
ボール運びだって任せて。
5頭一斉ジャンプ。素晴らしい高さです。
この背景のイルカショーもずっと見たいと思っていたので念願叶った時間でした。


TUBE

屋外展示場のTUBE。主にいるのはペンギンと海獣たちです。

ロゴマークが泳ぐペンギンだ!
こういう壁のデザインもとてもタイプでした。
大きな屋根がついたドーム型。すぐ横が海なのでときどき波の花(泡みたいなの)が入ってきていました。
地下のエリアもあって、水中の様子も見られる。
ペンギンのトンネル水槽は嬉しいなぁ。
自分の身長と同じくらい大きなペンギンパネル!これは一緒に撮るしか!
ペンギン展示場は裏側から見ると巣が並んでいました。
ちょうど繫殖シーズンで、それぞれの巣にはペアが。
解説の展示もとてもかわいい。
偽卵を温めている子もいました。
プール部分も大きく、泳いでいる姿も見やすい。
迫力満点の広げ具合。
このパネルがたまらないんだよなぁ。4ヶ所ぐらいにありました。
トドのプール。自然をそのまま切り取ったみたい。
アトラクション「トドのダイビング」では岩から飛び込む姿が見られました。
50種類の言葉を聞き分ける技も見せてもらいました。すごかった。


フィッシュダンス

ネットから事前予約した体験型イベントだったのですが、これは申し込んで大正解でした。

1日に何回か行われています。だいたい30分かかるけっこうおおがかりなイベント。
会場はこちら。水槽に囲まれている真ん中の浮島に入ることができます。
この浮島、なんと沈むのです!360度魚に囲まれます。しかもエサをあげられる体験型。一つずつあげてヒレの様子を観察したり(腹びれが見れた)、一気にあげて水しぶきがあがるぐらい激しい泳ぎを見たり、迫力満点でした。
撮影禁止の時間もあったので、公式ホームページから画像を拝借。ガイドブックを見て「城崎行ってみたい!」と思った理由の一つにこの水槽がありました。
周りの壁一面に映された映像では魚たちのダンスをテーマにしたさまざまな様子が流されます。
この日は平日なのもあってか参加者が少なかったのでえさを通常の2倍あげられました。両手でコップからあげられたのはとても貴重な経験だった。
このイベントは無料で水槽の周りからも見られるのですが、間違いなく真ん中の浮島に入ることをおすすめします!
フィッシュダンスの近くのエリアでは、時間で魚にエサをあげることができました。
ウニはキャベツを食べていた。レストランで廃棄されるものだそう。エコ。


ペンギンの散歩

さて楽しみにしていたアトラクションの一つ、ペンギンの散歩です。予定では2回見たかったのですが、イルカアシカショーが予定時間より長く見逃してしまい、1回だけ見ました。

開催されるのはTUBE。ペンギン水槽を出て、アザラシ水槽の前を通り…
なんと地下に行ってぐるっと一周する面白いコース。
散歩コース近くにいたペンギン。
さあ始まりました。この回は5羽の参加です。
「ねえ、どこ行く~?」とでも話していそうな楽しげな雰囲気。
ペンギン水槽前を通る時には、泳いでいるペンギンが横切ります。
地下に行くときの階段。左の子はジャンプしている途中で浮いているように見えます。
飼育員さんが光を使ってペンギンの気を引く。
トンネル水槽前のペンギンパネルと。
トンネル水槽をくぐっていく姿はとてもかわいかった。
階段を昇る御一行。さまざまな水族館でペンギン散歩を見てきましたが、コースに階段が含まれているのは初めて見たかも。
展示場に入る前は足を消毒してからね。


お昼ごはん

お昼ごはんは、一度入館ゲートから出たレストランで食べました。出口でスタッフさんに再入館の券をいただけます。

レストラン前のキャラクター。お土産屋さんの方にはもっと軽食が食べられるコーナーがあったみたい。
海鮮中華皿うどんを食べました。あっさりしていてぺろりと完食できた。
メニューが豊富で期間限定のもあり、次はこれ食べたいな~もありました。


日和山海岸ミュージアム

訪問で感動したのがこのミュージアムです。

イルカアシカショーの会場を越えて行きます。カマイルカの赤ちゃんと書いてあるけれどもう1年半ぐらい経っていた。
こちらのプールでも通常はアトラクションを行っているみたいだけど、訪問日はお休みでした。
ショップのエスカレーターを上がっていきます。
一度外に出て坂を上っていくと・・・
建物が現れて、こちらが日和山海岸ミュージアムです。
ワンフロアが資料室のようになっています。
水族館での飼育を通してわかったこと・飼育の工夫が詰まっている展示。
環境の工夫。こちらはペンギン展示場の工夫。
雛が生まれてくるときの様子が書かれていました。
心を鷲掴みにされた展示の一つ、ペンギンの家系図です。段差で世代が示されていることに加え、
1羽ずつ名前入り。これは見ごたえがあります。
水族館の飼育では意外と身近なものが使われてるという展示で・・・
なんとイルカにアクエリアスを使うこともあるとか!
冊子が発行されているのですが、なんとバックナンバー10冊を1000円で購入できます!
もちろん購入。しかも住所を書いたら新刊が出たら送っていただけるのだとか。サービスが素晴らしいです。

1冊ずつのページ数は多くありませんが、家に帰ってからも楽しめるなんて最高です。WEBやSNSでの広報・発信が主流の中、こうやって紙媒体で発信してくださる手間と労力に感謝です。


スタンプラリー

Seazoo開館30周年記念のスタンプラリーが開催されていました。

景品がついて500円は即決。
何度も言いますが、城崎マリンワールドのオリジナルイラストはとてもかわいい。左3つの海獣たちにペンギンが並んで泳いでいるの最高。
全て集めると、クリアケース・メモ帳・シールの3点セットがもらえました。


グッズ

グッズはたくさん買ってしまいました。海きらら・うみたまごに次ぐ散財です。

ポストカードケース2種類。値段がたしか200円ぐらいで「百円ショップ?」と思いながら気づいたら2つともカゴに入れてました。
ペンギングッズ各種。久しぶりにジェットストリームを手に入れました。
衣類品各種。パンツとTシャツ、釣りをしているペンギンが良い味を出してます。右の黄色は・・・
大きめのフェイスタオル。2羽のペンギンがたまごを温める中、もう1羽が玉乗りしながらやってくるなかなかパンチの効いたデザイン。
クリアファイルないかなと思っていたのですが、一度外に出た売店に売っていました。
グッズでお菓子はあまり買わないのですが、デザインが好きすぎて買ってしまったラングドシャ。


まとめ

ずっと行きたかった水族館だったので期待して行ったのですが、それを余裕で超える楽しさでした。コンセプトが「水族館以上、であること」ということで一体どんな意味だろうと考えたのですが、ミュージアムがあり生き物展示だけでは終わらない、アトラクションがたくさんありただ見るだけでは終わらない、飼育のチャレンジがあって進化を続けている、あたりが私なりに感じた"以上"の部分でした。なんと言っても、あの立地のダイナミックさは城崎ならではと感じます。
「1日では時間が足りない!」と思ったので、絶対にまた行く思います。

城崎マリンワールドの翌日は、豊岡駅からバスで「兵庫県立コウノトリの郷公園」に行きました。資料館や飼育場がある充実した施設でこちらも楽しめました。

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