レポ#13 しものせき水族館 海響館
一言で言うと”どタイプ”の水族館でした。
正直、今回の遠征は福岡のマリンワールドがメインで、海響館はおまけぐらいに考えていた。そんな予想をはるかに超えて良い水族館だった。思い出しただけでまだ心がワクワクする、そんな余韻を残しています。
前回の「マリンワールド海の中道」の翌日に行きました。計画している中で海響館の存在を知り、調べたら電車で行けてしかも意外と近いことに気が付き、セットで行くことにしました。
基本情報
場所:山口県 下関市
入館料:2090円(2021.11.7時点)
飼育点数:約550種、25000点(水族館ぴあ2015)
チケット・パンフレット
チケットは割引を使って1780円。尾びれのロゴマーク好みです。
パンフレットはこちら☟
「響」の字の上部分がが「sea」になっているデザインがおしゃれ。
館内図はこちら。
順路は決まっていましたが、そこまで縛られる感じでもなかった。
土曜日で混雑が怖かったので、開館凸しました。気合いを入れて開館30分前に着いて、9:30~16:45の滞在。途中離脱して唐戸市場へ行った時間もあったけれど、約6時間の滞在。
門司港から下関港まで
博多駅近くに泊まっていたので、博多駅から小倉駅までは新幹線で約15分。さらに、小倉駅からJRで門司港駅まで約15分。計40分程なので、福岡からのアクセスの良さがお分かりいただけると思います。
門司港駅はレトロでおしゃれ。
門司港からは、船で下関港へ。
計画当初は下関駅からバスで行こうとしていたんだけれど、直前にTwitterで船で行けることを知れた。情報発信してくださった方に感謝。
小型船だけれど、屋根に座席があったので迷わず上の階に座りました。
海の上から関門橋が見られます。
あっという間に海響館が見えてきました。
約5分の船旅。晴れた朝に感じる海風は最高で、この時点で「来てよかった」と感じていました。
入り口まで
船着き場から歩いて5分もかからないぐらいの距離に海響館はあります。
右に行くとチケット売り場。ちなみに再入場の時は、左の出口になっている方から入ります。
入り口までの階段前にはペンギン像がお出迎え。
いざ入館。
10月末だったこともあって、館内に入るとハロウィンの飾りつけ。
ランタンの中にフグやサメの歯がある。
遠征で大きいリュックを持っていたのでコインロッカーを使いました。どうでも良い情報ですが、前日のマリンワールド海の中道は1回使い切り500円だったのが、海響館は100円で返却式。市立だからかさすがすぎる。お土産買ったから1回しまっておこう等と何度も利用しました。
関門海峡潮流
順路に沿って進むと、まずは長ーいエスカレーターがあります。
このエスカレーターがまた最高に気分を高めてくれた。最高すぎて動画を撮ったぐらい(ブレブレなので掲載自粛)。映像と光との演出で、両側が鏡張りになっている場所もあり、スケールがでかい。
エスカレーターを上がるとまずはどーんと大水槽。バックに関門橋が見えるのがとても良い。
エイが挨拶に来てくれた。
左に進むと瀬戸内海の海トンネル。イワシの群れがいます。
こちらも大きな水槽。
通路にある壁面装飾。
よく見ると魚の名前でできています。
ものすごい種類のフグたち
フグゾーンに入ります。
マスクドパファー。たしかに目出し帽のマスクをかぶっているような顔。
メイタイシガキフグ。大きな目がキュート!
トラフグ4,5匹のためにこんな大きな水槽!なんと贅沢。
コンゴウフグの稚魚がいました。かわいすぎてぞっこん。
口がかわいい。
サイズはこんな感じ。30センチ四方ぐらいの水槽がやたら広く見える。
小さいのとよく泳ぎまわるのとで撮るのが大変だった。
砂の中にエサを探しているのかな?
かわいいしか出てこない。
フグが続きます。
カラフル!フグのイメージが変わる。
イトマキフグ科。ツノが特徴的。
ハギもフグの仲間なんですね~
この子はザ・フグって感じ。
ハリセンボンの仲間かな?
クロモンガラかな?しっぽの色があざやか。
テングハコフグ。
水玉模様と形がかわいい。
テングカワハギ。
おちょぼ口の解説がありました。
あんまり見たことのない平べったい水槽で、いろんな角度から見られて楽しかったけれど、写真撮るのは難しかった。
この辺で、まだフグなの!?と笑ってしまった。
小さい!フグって淡水にもいるんだなぁ。
ここまでいろんな種類がいると、フグってなんなんだろうって考えざるを得ない。
縞模様が特徴的。
ガラス面に映る自分を見てかわいい動きをしている子がいたので動画で。
最後に川コーナー。水が澄んでいてとてもきれいでした。
サンゴ礁の生き物
シロナガスクジラの標本を下にエスカレーターをおります。
ハロウィンの装いでした。
クラゲコーナー。タコクラゲ。
ここまで青色がきれいなタコクラゲ初めて見たかも。
熱帯の大水槽。大きい水槽ですが、下の方にチンアナゴも埋まっています。
イソギンチャクが鮮やか。紅葉した木々のよう。
ヨウジウオ!だいぶ奥の方にいました。
カクレクマノミ。
しっかりと身を守る。
ニシキテグリ!
奥の岩場で一休み。
何枚か載せますが、撮影の難易度高かった。まず見えるところに全然出てきてくれなくて、水槽の前に行っても見られる確率20%ぐらいだった。
こちらを見ている。
この子もおちょぼ口なんですね。
泳いでいるところなんてほんのちょっとしか見られなかった。
背びれが開くと模様が映えてより美しさが際立つ。
諦めず何度も水槽をチェックして良かった!
こちらを見ていた魚(名前なんだろう・・・?)
熱帯雨林の生き物
スカラレエンゼル。
スカラレエンゼルの稚魚もいました。
サイズが小さいのはもちろんだけれど、模様もヒゲ(?)も幼い感じでかわいい。
2階フロアを進んでいくと、入口エントランスに戻るんだけれどその前にも少し水槽が。
スミツキアカタチ。穴を掘って住んでいるんだけれど・・・
なんと砂の下が見えるように展示されていた。なんだか見ているのが申し訳ない気分に・・・。
余談ですが、館内にいたスタッフさんが来ていたポロシャツが、フグの模様みたいでかわいかった。撮っていいですかと聞く勇気もなかったので、インスタに載っていた画像を拝借。
アシカ・イルカパフォーマンス
この日は全部で5回やっていたパフォーマンス。
10:30の回と13:30の回の2回見ました。
まず1回目は、座席の左の方に座った。「5rules」という題で、大切にしている5つのルールを一つずつ紹介して技を披露していく感じ。
青い空との相性は最高ですね。
こちらはアシカがイルカにサインを出すところ(もしかしたら逆かも・・・)。反対にイルカがアシカにサインを出すこともしていた。
パフォーマンス中、後ろの海を大きな船が何度も通ります。
ジャンプ!
2頭同時ジャンプ。
船をバックにジャンプ!
イルカとアシカの息が合った瞬間!
九州に挨拶!笑
船とイルカ。
1本の前足でバランス!すごい!
2回目は、3階の屋上広場から見ました。1回目と全く違う角度で楽しめた。
合図を待つイルカたち。この角度で見られるの嬉しい。
1回目よりイルカとの距離が近く感じます。
3頭同時ジャンプ!水のバーを飛んでいます。
ボールを乗せて決めポーズ!
イルカと船。
2頭の口づけを真ん中で見つめるイルカがかわいい。
お客さんの目の前でジャンプ
ボールタッチ!写真ではわかりづらいけれど、ボールがかぼちゃの柄でハロウィン仕様でした。
本当はこの瞬間に船が通って、イルカと船を1枚に収めたかったけれどタイミング合わず・・・
おしまい。とても楽しいショーでした。
スナメリ
海響館を訪れたメイン目的と言っても過言ではないスナメリ。中学生の頃、鳥羽水族館で見たときから虜になりました。
前日のマリンワールドと比べると海響館の方が写真撮りやすい気がした。
関東ではスナメリが見られないので、2日連続でスナメリが見られるなんて幸せです。正面のお顔が最高。
ちょっと下からのお顔。
胸ビレがピンとして飛行機ポーズしているみたい。
「なにしてるの~」と興味津々な様子。
名前は、「ひびき」と「あいす」。あいすは海響館生まれなんですね。
2頭は本当に仲良しで、一緒に泳いだりスリスリしたり。
9月に『ダーウィンが来た!』でスナメリ特集をしていた時に知ったけど、背中にザラザラがあってこれをこすり合ってコミュニケーションをとっているらしい。
2頭並んで。
後ろ姿。
ムニュムニュしたボールのおもちゃで遊んでいました。
ここからカメラ目線が続きます。
16:30頃、人もまばらになってきたからか、ガラス面にきてすごい構ってくれました。ゴールデンタイムの始まりです。
ペロっと舌だし。
横からフレームイン。
覗き込んでくる姿がたまらないですね。
逆さになっても見てくる。
帰る前の10分ぐらいは構ってくれる時間を独り占めな贅沢な時間でした。
帰りの船の時間があったので帰らなくてはいけなかったのですが、あまりにも何度も寄ってきてくれるので「これが最後」を何回か繰り返しました。
口の形が笑っているみたい。
まだまだいたかったけれど「またね」とつぶやいて水族館を後にしました。
動画でも。最後の構ってくれる時間は何度見ても夢だったかのよう。
イルカの見えるレストラン
お昼過ぎ、土曜日なのに遠足団体がいて、ある程度館内がすくまでと思ってレストランでアイス休憩。ラムネミックス、さっぱりで美味しかった。
イルカがすいすい泳ぐのを見ながらまったり。
レストランを出てすぐのところにはベンチが並んだ座れるスペースもある。テイクアウトにしてこっちで食べるのも良かったかも。荷物を積んだ大きな船が頻繁に通るので、ぼーっと過ごすのにも最適です。
ペンギン村(亜南極ゾーン)
入口入ってすぐ左、順路とは少し外れたところにあるのが「ペンギン村」
壁面もすいすい。
まずは亜南極ゾーン。
4頭のペンギン+鳥が暮らしている。
ご飯タイムが始まりました。ジェンツーさんが集合。
こちらにはイワトビペンギンたちが集合。
\ちょうだい!/ \ちょうだい!/
スタッフさんの足にも乗っちゃうがっつきっぷり。
ジェンツーも負けていません。バケツがハロウィン仕様でかわいい。
陸がメインのこちらからも、下を覗き込むと水中が見られます。
すぐ手前のところから飛び込むので距離が近い!
オウサマペンギン!さすがの貫禄。
マカロニペンギン。国内の水族館で見られるところが少ないそう。
ジェンツーペンギン。陸での走りっぷりは唯一無二。
ミナミイワトビペンギン。マカロニペンギンと似ているけれど体が小さめ。
陸がメインで見られる方からスロープを下っていくと、反対側に来られます。スロープ途中にも窓があってここからは陸・水中ともに見やすい。
そして、こちらが水中をメインで見られる側。トンネルに入る方々を見るとその大きさがわかるかと思いますが、とにかくでかい。この水槽を見るだけのために海響館に来る価値がある。
とにかくすいすい泳ぐペンギンたちがたくさん見られます。
水の中を泳いでいるのは、ジェンツーとオウサマが多かった。
底についているおもちゃで遊ぶ。
こんなに深くまで潜れるんだ、と気付かされます。
飛び込んだ時にペンギンの体から出る泡が飛行機雲のよう。
このおもちゃはジェンツーに人気ですね。
この泡を見ているだけで時間が溶けます。
すいすい気持ちよさそう。
下関とペンギンは縁があるみたいで、一般の家庭に剥製があることもあると書いてあり驚いた。
地下から地上に戻るときのエスカレーター。上をペンギンが泳ぐ。
消毒液もペンギン。
ペンギン大編隊
1日2回やっているパフォーマンス「ペンギン大編隊」。ペンギンが水中を群れで泳ぐ姿をが見られます。
1回目をうっかり逃してしまったので2回目を見ました。パフォーマンスの最初は反対側の陸の場所から始まるんだけれど、人が多かったのできっと後半はこちらが主役だろうと思って先に場所取り。
推測通り、後半は水中側でやりますと切り替えがあって、良い場所で見られました。
魚の群れのように泳ぐペンギン。
びゅんびゅん陸の姿からは考えられないスピード。
きれいでした。
動画の方が迫力満点です。
ペンギン村(温帯ゾーン)
外に出ると、「フンボルトペンギン特別保護区」エリア。
チリの島を再現しているそうで、岩や木々の種類が豊富。
見上げるフンボルトさん。
こちらは特別保護区から少し奥に行ったフンボルト水槽。巣穴から出てくる様子。
西日に照らされてまぶしそう。
夕方の「ペンギンのごっくんタイム」の前。真ん中に集まってきます。
飼育員さんがあげている魚の種類を解説しながらのご飯タイム。一番人気の魚はイカナゴ。飼育員さんがイカナゴを持った時の皆の注目具合がすごかった。
水中に魚を入れて、水中でくらいつく様子も見られます。
フンボルト水槽からまた少し離れた陸のエリアにいた子。
フンの跡からしばらくここでゆっくりしていることがわかっちゃう。
フンボルトペンギン特別保護区の水が、今まで見たことないぐらい波立っていたのでその様子を動画で。
おまけ:唐戸市場
水族館とは関係のないのですが、旅の記録としてお昼ご飯で訪れた唐戸市場のことを少しだけ。海響館から歩いて10分ほどのところにあります。
週末限定らしいのですが、それぞれのお店がお寿司の出店を出している。1貫単位で売っていて見ているだけでもとても楽しかった。時間もあったので、中でも一番列を作っていた「タケショー」さんへ。
海沿いにベンチとも呼べないぐらいの腰を掛けられるところがあり、みんな市場で買ったものを持ってそこで食べていた。
なんと言ってもネタの大きさに驚く。左から、炙りのどぐろ、いか、炙り甘鯛、大トロ、フグ。右はアサヒガニのかに汁。これで1150円。素晴らしい。
海響館は出口で手の甲にブラックライトスタンプを押してもらえれば再入場可能なので、何回でも出入りができます。水族館で魚を見た後に新鮮な寿司を食う。めちゃくちゃおすすめです。
唐戸市場に行くまでの道は、海沿いなので本当に気持ちよかった。
グッズ
オリジナルグッズが想像以上に豊富でたくさん買ってしまいました。
まずは、5種のペンギンイラストの木製クリップ。
ブックマーカー。5種類ペンギン絵柄が好み、かつグッズの種類がたくさんあって、どれにしようか迷った挙句、一番安価で使いそうなものを選んだ。
クリアファイル。他の水族館でもこの絵柄のグッズを買ったことがある。
フグのファイル。それぞれの名前が書いてあったらもっと最高だったなぁ。
130mlの小さい水筒。なんと言ってもデザインが刺さりすぎた。
一筆書きで下関や水族館の生き物が描かれていて、見ているだけで旅のことを思い出せる最高のデザイン。
一番のおすすめは、有料のレジ袋。なんと1枚1円なのです。3番と5番は買ってきたけれど、全種類買えばよかったな。
次回に期待
今回見逃してしまった海響館の魅力。次回訪問する自分へ。
①スナメリのパフォーマンス
今は世の中的な事情でやっていないようですが、「スナメリのプレイングタイム」がやっていたそう。おそらくバブルリングはこの時間に見られるのかな?復活したらぜひ見たい。
②ミゾレフグが見たい
帰ってきてから、各水族館の生き物たちが写真で紹介されている本『水族館めぐり』の海響館ページを見て見つけたミゾレフグ。
モノトーン柄のドットのフグ。どこにいたんだろう・・・。こういうのは行く前に見ないとダメですね。今後の教訓。
まとめ
この日の夜の飛行機で帰ってきたわけですが、まず思ったことは「次いつ行こう」でした。それぐらい楽しかった。
門司港や唐戸市場、巌流島など、水族館以外にも観光スポットがあるので、水族館マニアでない方にも大変おすすめです。おすすめの水族館を聞かれたらしばらくは海響館と答えるでしょう。
ちなみに帰りは北九州空港からだったのですが、博多・通りもんが売っていなくてショックでした。繁忙期は入荷するらしいけれど、通常期はどうやら小倉駅が最後に売っていた場所らしい。最後に買えばいいや~と思って油断した。次回の教訓。
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