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中学生の息子に素因数分解を教えながら、部活動の意味について考えた

中1の子供に、数学の宿題を教えていました。分配法則や素因数分解、四半世紀ぶりに思い出す言葉だらけで、最初に教科書を読み込んでからあーこういうことだったと思い出して教えていました。

この言葉自体は大人になってみると全くと言っていいほど使うことはありませんが、その概念自体は実生活でものすごく使っていることに気がつきました。当時は訳も分からずその解き方を暗記していましたが、大人になって考え直すとその筋道はめちゃくちゃ普遍的なんだなぁと感動すらしました。

子どもは、「今説明されれば意味はわかるけれど、すぐ忘れてしまって何度も覚えるのがつらい」と言ってきます。それで、これはひたすら反復練習をして、自分の中に定着させるしかないんだよという話をしました。

中学生になって吹奏楽部に入った息子に、「4ヶ月前は全く楽器が吹けなかったけど、基礎練習を繰り返してどの指使いでドの音が出るかっていうことを、頭を使わなくてもできるようになったでしょ?それと同じで意味はよくわからなくても、繰り返しそのことを練習すると頭で考えるよりも先に体が動くようになるから、その状態を目指してやるんだよ」と説明しました。するととても腹落ちしたようでした。

ひたすら繰り返し練習して、頭を使わなくても体が覚えているという状態になるのはどういうことかというのを学ぶために、部活動でスポーツや楽器の練習をするのはめちゃくちゃ有用なんだなあと思いました。自分が中学生だった当時、なんて無駄なことをしているんだろうと思っていましたが(私はそういう部活には入らず、盲信的に部活に打ち込む友人を冷めた目で見つつ、羨ましいとも思っていました)、大人になって見てみるとこんなに意味があったんだと驚きます。

子育ては青春の再生産、 という言葉を昔読んでなるほどなと思いましたが、まさしく宿題をやる息子の方の側で思いを馳せていたのは中学時代の自分のことでした。一見無意味に思える周りの全てにイライラしていた中学生の自分に会えたら、今目に映るものは無駄なんかじゃないから楽しんでやってみたほうがいいよー!と言葉をかけたいです。

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harusame
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