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発達障がいってなおすもの?

発達障がいってなおすもの?なおるもの?

自分の子どもに発達障がいという言葉が現れた時、きっと多くの親はそういうふうに考えたことがあるのではないのでしょうか。

わたしは、訓練を受けることで発達障がいはだいぶ軽減されて定型発達の子の違いがなくなるものだと思っていました。

正しくは、思いたかったのかもしれません。また、成長するにつれて傾向が薄くなることもあるんじゃないかと期待していたこともありました。

もしかしたら、そういうアプローチの方法があるのかもしれません。療育施設に通って親子で頑張って対処方法を学んで訓練を集中的に受けることができたら定型発達の子のように将来は社会生活を送れるのかもしれません。

わたしは、boyくん(うちの長男くん)が2歳の頃に乳幼児検診がきっかけで保健師に療育への通所を強く勧められました。

「お母さん、今はとにかく低年齢で、早いうちに療育を受けた方がいい。そうすれば、自我が出てくる前に本人が療育でやったことを習慣化することができるから。そうなれば、本人も辛くないはず。」

その言葉を聞いてわたしは焦って療育について調べました。どんな療育があるのか、どういう療育が好ましいのか本を読んだり、ネットを調べたりと1つでも多く情報が欲しかったです。

調べた情報は全て療育は早めに始めるべきであると書いていました。

そこでご縁あった療育へ通うようになったのがboyくん4歳前でした。

最初に教えてもらっていた早期での療育通所を行っていれば、療育の効果をたくさん実感できたのかもしれません。

だけど、わたしの場合は違いました。

boyくんは確かに通い始めて少し経つと、通う前と比べて自制がきくようになってきているようにも見えました。

ただ、わたしは療育の先生との面談でどうしても飲み込むことのできない話を聞いてしまい、それからは療育に対しての信頼感を持つことができませんでした。

「発達障がいの子はでこぼこさんなんです。出来ることと出来ないことの差が大きくてそれで社会生活が難しくなります。ですので、出来ないところは出来るようにサポートしてあげて、出来すぎることはトントンとならしてあげましょう」

これがわたしが療育の先生から聞いたお話です。

わたしにはない考え方だったのでとても驚いて聞き返してしまったほどでした。

出来過ぎることをならすってなに?

ただでさえ、他人より出来ないことがあるのに、出来ることは他人と同じレベルにならないといけないってどうして?

出来ないことをできるようにするのは、幼い子どもにとってだいぶ苦しいことだと思うのに出来ることを下げられては自尊心はどうなるんだろう。

自分への自信を無くしやすくならないだろうか。

そんなことが頭の中を駆け巡ってどう考えてもわたしの中には入ってきませんでした。

そこでわたしは色々考えた上で、ある考えにたどり着きました。

”boyくんは発達障がいかもしれない。だけど、発達障がいに焦点を当てるよりもboyくん自身を見てあげてもいいのかもしれない”

わたしはそう感じてしまい、boyくんの療育を約2ヶ月で辞めてしまいまいました。

上記でもお伝えしたように療育にも色々な特色の施設があり、発達障がいの特性の違いによっても合う子もいるだろうし、やはり療育に通うことは必要なことであると同時に早期に対応することが最適です。

boyくんには療育に通って人並みに出来ることを期待するのではなくて、できることを伸ばして極めた方が、自分への自信にも繋がるし周りからも尊重してもらえるのはないかと考えたのです。

発達障がいってなおるもの?なおすもの?

発達障がいは”障害”ではなくて、特性です。

なので、うまく付き合っていくものだと思います。

出来ないこと、苦手なことを人並みに出来るようにストレスを感じながら訓練を受けるよりも

好きなことを探求して極めた方が特性を活かして輝けるんじゃないか。

わたしはそう思っています。

次回は、そんなわたしが行っている子育ての内容をお話しします。

※わたしは療育を否定しておりません。療育は受けるべきだと思っています。こちらで話していることはあくまでもわたし達家族のことなので、みなさんにあてはまる話ではございません。ただ、こういう選択をした人もいるんだな程度に留めていただけたら幸いです。




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