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モンテッソーリ教育からのおくりもの♪

わが家の子ども達は、数ヶ月前までアメリカンスクールに通っていましたが、そのスクールはモンテッソーリ教育のスクールでした。

モンテッソーリ教育ってどんな教育かご存知の方も多いと思いますが、

わたしはモンテッソーリ教育についてこちらの本で学びました。

この本の題名にもあるように、ひとりでするのを手伝うという観点は、わたしにとっては衝撃的でした。

子ども達が通っていたモンテッソーリスクールは、ほとんどがアメリカ人でしたが、日本以上にモンテッソーリ教育がさかんなようでした。

日本の一般的な教育で育ったわたしには、モンテッソーリ教育はとても新鮮でした。

まずわたしが1番感動したことは、子ども1人1人を尊重することです。

日本の一般的な教育現場ってどうしてもマニュアルがあるのか、みんな同じことを行い、みんなと同じ決まった時間内でできないことがあると、できない子扱いしませんか。

でも、このスクールは一人一人のペースを大切にしてくれました。

例えばみんなで取り組む創作時間があったとします。

テーマに沿ってそれぞれ子ども達は自分の作品を仕上げるのですが、

創作に対して気持ちが乗らない子に強要することはありませんでした。

他の活動(遊ぶことで子どもは人間形成をしているのですが、これをモンテッソーリでは、”お仕事”と呼びます。)をすることを尊重し、その子の個性も大切にしてくれます。

最初は、

「これでいいの?このままだったら、出来ないことが克服できないんじゃないかな。苦手なことから逃げてしまうことを学んでしまわないかな。」

と不安に感じることがありました。

実際その不安は続くことはありませんでした。

boyくんはモンテッソーリ教育を受けることによって、自分がやりたいことを尊重してもらい、興味のないことをしないといけないということも無くなったのです。

モンテッソーリスクールに通う前は、一般的な認可保育園に通っていました。

当時2歳になったboyくんは、
指先が器用でないことでスプーンをうまく持つことができず、
保育士の先生から少し厳しめな指導を受けたことがありました。

それからboyくんは、数日間食事をすることを拒否するようになりました。

今まではスプーンの持ち方を「こうやって持とうね」と伝えただけで癇癪を起こすことはなかったのですが、
この時期は同じように伝えただけで癇癪を起こしたり、パニックになって大きな声を出すようになったのです。

保育園に行くことを毎朝嫌がるようになり、登園中に道端で寝転がり癇癪を起こしていました。

そんなboyくんがモンテッソーリスクールに通うようになって、1度も登園を嫌がることは無くなりました。

boyくんの特性やペースを大切にして向き合ってくれた先生へ感謝しました。

感謝の気持ちと同時に出てきたのが、先生方へ対する申し訳なさです。

boyくんに手を焼かせてしまっていること、ご迷惑をおかけしていることを
先生へ頭を下げたことがありました。

”お母さん、どうしてそう思うの?
彼はいつも笑顔で楽しくお仕事をしているよ。
みんなにも優しく声をかけてくれるし、本当にいい子よ。
英語もたくさん話せるようになって、彼は本当にスマートよ”

わたしは拍子抜けでした。

全く想像していなかった答えだったからです。

boyくんのいいところしか言わない。

わたしの不安に感じること全く言わなかったのです。

わたしはその日boyくんのことを誇らしく感じている自分に気づき、

わたしboyくんのこと信じてあげられていなかったんだと

自分が恥ずかしくなりました。

boyくんの自己肯定感も上げてくれましたが、

親のわたしも子どもや子育てに対して前向きな姿勢を保つことができました。

これ、とても大切だと思います。

子どもを送り迎えする時に保育士の先生から聞く話はいつも
子どもができなかったこと、
家でもやってみてくださいと言われる宿題のような課題。

そんなことばかり毎日のように聞いていると、
子育て楽しいでしょうか。

子どもに対して前向きな姿勢で子育てできるでしょうか。

親の焦りが子どもに伝わり、子どもの気持ちが不安定になる。

少なくとも以前のわが家ではそうなることが多かったです。

今も完全にそれが払拭できたわけではありません。

でも、モンテッソーリスクールに通うことで、

boyくんはboyくんらしく、

わたしは他の子どもさんや一般的な発達段階を気にしすぎることなく、
boyくん自身をみることができました。

今後の子育てにおいても大切な観点を育ててもらったと実感しています。

これがモンテッソーリ教育からの贈り物です。



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