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妊娠、出産、そして子育て。2024年の振り返りとこれから
2023年12月、あるイベントに参加した私は「2024年を迎えるにあたって2023年に置いていくものは?」との問いを受けた。
2023年を振り返りながら、来年はこうありたい…と考えていくと、置いていきたいものがたくさん浮かんできた。迷いながらも選んだのは、これまでもずっと自分のなかに留まっていて、厄介者だなぁ…と思っていた「言い訳」。
もともと、自分(の意思)よりも他者やその場の状況を優先するタイプの私。その方が都合が良かったり、自分の意思を持ち頑張っていても報われなかったり。いつの間にか癖になっていた、その思考と行動はなかなか治らず。それでも1年があっという間に過ぎていくなかで、そろそろ自分自身が変わっていかねば何も変わらないことも自覚し、いよいよこの時が…と思っていた。
さて、2024年が過ぎ去っていた今、これを振り返ってみると、これほどまでに「言い訳」を並べたのは初めてだったのでは…と思うくらいに、言い訳とともに歩んだ1年だったように思う。
というのも、2024年のハイライトは妊娠・出産。
先日、男の子を出産しました👶逆子が治らず予定日より早まった帝王切開の予定が、さらに2週前倒しで前駆陣痛が来てしまい…急遽入院→手術に。精神的・物理的に追いつかないまま訪れた新たな生活に、私は術後がイマイチでいろいろありつつも👶の存在が救い。命って本当に奇跡的だと痛感する2024年9月。 pic.twitter.com/oakns2szUe
— 柴田春奈 (@harunacco126) September 23, 2024
もともと不妊治療をしていたこともあり、これらの可能性は常に持ち合わせていた。しかし、その可能性に期待して、ダメだった時の落ち込みは凄まじいので、やれることはやりながらも期待せず、できる限り普通に過ごすことにしていた。
クリニックの通院と共に妊娠率を上げるといわれている鍼灸や採卵・移植にいいといわれているよもぎ蒸しに通うなど、やれることは最大限にやってきたが、通院の度に(自ら勝手に)自信をなくし、鍼灸院で鍼灸師さんに励ましてもらう日々。
「今回もダメだろうな」と思いながら、通院し、治療を受けていた2024年1月。ありがたいことに妊娠が分かった。若干ヤケクソになっていたほど自信がなかったので、判定日直前にはお寿司や肉寿司を食べていくらい(しかも後から気づいた)。
しかし、まだ初期の初期。流産の可能性もあるし、トツキトオカをどのように過ごすことになるのかは未知数。自信のない私は、あまり多くの人には言わずに過ごしたものの、気づいたらドミノが倒れていくようにバタバタと、自分自身の思い描いていたトツキトオカとはかけ離れていく日々が続くことになり、余計に自分自身を閉ざしてしまった。
悪阻でほとんど家から出られなかった2月・3月。
私は少し落ち着いたけど、怪我をした夫と犬の避妊手術が続いた4月(犬は緊張したのか直前に嘔吐をし2度リスケ。結局5月に)。
犬の手術が無事終わり、気持ちも少し穏やかになり旅行にも行った5月。
マイナートラブルであらゆる病院に駆け込んだ6月。
逆子になり、切迫早産で自宅安静になった7月。
産休に入ったものの、自宅安静で何もできなかった8月。
犬がすでに子どものような存在の我が家においては、妊娠の有無に関わらず犬の世話を含めて日々の生活を送るにでいっぱいいっぱい。しかし仕事が大好きな夫は変わらず全国を飛び回る日々。何かにつけて、私がやらないと我が家が成り立たない状況はこれまで通りだった。それでも体調に波がある状況になり、これまではできても難しくなったことが一気に増えた。
そんなこんなで、気づいたら「体調が優れなくて…」と言って、最低限のこと以外、何もしない日が続いた。
なんならnoteを書くことでさえも、書く書く詐欺を11回ほど繰り返していた(下記は12月。今年は本当にさっぱりだった)。
note公開まで全く辿りつかないのだけど、昨日Facebookで投稿したものが超長文になってしまい…もはやFacebookの投稿をnote用に少しアレンジすればよいのだ、と。ということで、ネタはたくさんあるので、年末までに投稿頑張りたい〜😢
— 柴田春奈 (@harunacco126) December 16, 2024
9月半ばに入って、私の状況を知っていた大学の友人が「最後だろうし…」と言って家に遊びにきてくれた。いつもと違うお腹の痛みを感じつつも、「実感ある…?」「…ないねぇ〜」なんて話をしながら日中を過ごしていたが、寝る直前になって、あまりにもお腹が痛いので、病院に電話をしたところ「念のため入院バッグを持ってきてもらえますか…?」と急遽駆け込むことに。
「明日朝、先生の診察をもって最終判断になるけれど、赤ちゃんがかなり出たがっているみたい…」
まだギリギリ早産のタイミング。逆子も治らず、更に早産とは。駆け込んだ病院で検査をしながら助産師さんからそう言われた時には、自分自身のこれまでの生活を反省し、無理をさせてしまっていたことに後悔の念が一気に襲ってきた。
一睡もできずまま翌朝を迎え、先生に診てもらったが、やはり「近々破水すると思います。その前に出てもらった方がいいので、予定通り今日帝王切開をしましょう」と。私の妊娠生活の終わりは呆気なかった。
気持ちの面だけでなく、物理的にも迎える準備が全然できていなかったものの、急遽始まりを迎えることになった3人と一匹の暮らし。退院後の生活も全く想像がつかないまま、とりあえず少しでも困りごとがないように…と、入院中は助産師さんにしつこいくらいに質問をし、「休んでくださいね!」とは言われつつ、赤ちゃんの世話もできる限りした。
そしてあっという間にきた退院日。9月も下旬に差し掛かろうとしていたが、まだまだ日差しが強く夏の陽気。ノースリーブのワンピースで帰宅した。
新たな生活も入院時にイメージしていた通りにはいかず、ワタワタと過ごしていたら、翌日夜、大量出血があり、急遽病院に逆戻りすることに。更に「うちではなく、大きな病院に行った方がいい」とのことで初めて救急車に乗って搬送される始末。
「こんな母親で申し訳ない…」と何度も思いながら育児が始まった。
身体も心もイマイチがゆえ、両家の家族や自治体の助成で利用できる産後ケアなどのサポートも受けながら「すくすく育っているから安心して」との言葉を信じ、なんとか過ごした10月。
少しずつ体調が回復していることを実感し始めたのが11月下旬。そこでやっと「全部を頼るのではなく、少しは自分でやろう」との気持ちにもなり、12月は少しずつ外に出始め、子育て支援センターや家の近くで行われているイベントに参加してみた。
ここまで話をしてきて、ほとんど出てきていない夫だが、出産後も仕事のスタンスは変わらず。ほとんど家におらず、家にいてもパソコンに齧り付いている(ここ最近ようやく夫がいない生活での2人と一匹の暮らしに慣れてきた)。
自分の命や生活は全ての基盤。他者に頼ることが苦手…とも言っていられない状況に、(気づけば)家はどんどん開かれた場になり、頼った後には「お願いしてよかった」と思うことばかり。あわせて、頼れるところは頼り、より自分らしく生きていきたい、と思うようになった。
こうやって振り返るなかで、「自分でやらないと」はこれまで最も使っていた「言い訳」だったように思う。そして私の場合、その「自分でやること」は必ずしも自分のことではなく、他者やその場の環境を助けたり、時に(言葉を選ばずいうと)甘やかすほどの用意周到さを持っていたようにも感じる。
このようにある種の献身さや優しさ、(自分の中での)完璧の基準を持ち合わせている自分。しかし、それをもう少し自分に向け、自分を満たし、元気になったうえで他者とのコミュニケーションやその場の環境へ貢献をしていくことを大切にしていきたいと改めて思うのだった。
妊娠期間中も、一人で頑張らず、様々なものに頼ったら、また異なった妊娠期間だっただろうなぁ…と思うこともなきにしもあらずだが、この1年間の学びは自分の人生において大きな分岐点になったことは間違いない。
さらに少しずつコミュニケーションが取れるようになってきた子どもとの生活では、これらも含めて自分の弱い部分を子どもから指摘される感覚に。「なぜ、こんな私なのか?」と振り返ると、結局は小さい頃のエピソードが浮かび、まだまだ囚われていることに気づく。心が痛み、反省を繰り返す日々だが、受け止め、乗り越えていくきっかけをもらっている。
なお、産休に入るにあたって、「育休をいつまで取るか?」も大きな悩みだった。自分の中で「働かない期間」を設けるのが初めてだったため、2025年4月の復帰も考えたが、見送ることにした。今となっては、産後の体調のこともあり、この選択で良かったと思っているが、とはいえ、これも含めたこれまでの人生での経験や私の強みを活かして、誰かの何かに少しでも役に立てることがしたいとも考えている。
これまでも会社の仕事とは別にお仕事をさせてもらったりもしていたが、これから更に自分の時間が限られるなかで、本当にやりたいことに時間・自分のリソースを割きたいと強く思うようになった。まだボヤッとしているのだが、同じように頑張りすぎる性格やキャリアの歩み方、パートナーシップなどの様々なテーマでの思考と行動の伴走やnoteなど文章を通じた表現力を磨くことなどを掛け合わせたいと考えている。
これまでコーチングを学び、サービスも提供してきたが、なんとなく対話だけではない形を考える自分がいるのだ。
もちろん子どもや犬との時間を大切に、今しかできない経験をたくさん重ねながら、人としても更に(魅力的というよりも、想像の少し斜め上をいくような)面白くなっていけたらいいな、と考えている。
2025年の12月31日もおそらく夫は仕事でいないだろう。そんな1日の午後には、この一年を振り返って、2024年とはまた違った意味で、様々な学びと共に、自分自身の道が更に拓かれている状況に感謝していれるように、楽しみながら努力を重ねていきたい。
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書きたいネタはたくさんあるのだが、一つひとつが全くまとまらないまま下書きだけが溜まっていったnoteも、これを機に少しずつ書いていく予定だ。今回はそもそもどのnoteから出せばいいか…と迷っていた中で、11月から加入したNotableでの企画に参加することに。「これだ!」と背中を後押しされた感覚だった。(ありがとうございます)
そんなこんなで、2025年もどうぞよろしくお願いいたします。
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