2024.10.1
定時に仕事を終え、車に乗るとエアコンもつけなくていい。少し窓を開けると気持ちいい風が入ってくる。じんわり湿ったような風。フロントガラス越しに遠くを見ると、木々がすっかり紅葉している。
同じ職場に新しい人がひとり入って来た。仕事が早い。自分はどうだったろうとふと、思ってしまう。
なかなか仕事を上手くこなすことが出来なかったし、時間もかかった。
でも、自分は今もこの職場にいる。
自宅に着くと、ベランダの窓からは、 日中の空の明るさから茜色へと変わろうとしていた。 遠くから眺める道路には実際は早い速度で走っているわけだけれど、こちらから見える車はヘッドライトを照らしてゆっくり走っている。
もう一つ向こうの筋の道路にも。
そのゆっくりと行き交う車の明かりは、ヘッドライトを照らして進む車は、今日という日を乗せて1日の終わりへと向かっていて、対向車の車の後ろの赤いランプは、明日に向かって走っているような光景になんとなく見えた。
夕食は、グラタンを作った。そして昨日は、栗の炊き込みご飯を作った。
自分の場合は秋を感じるのは、まずは食からかな。