耀綺 夜空(かがやきよぞら)
神戸、大阪、京都を背景に男女の人間模様を描いてみました。
小説をまとめました。
小説をまとめてみました。
小説をまとめています。
自分の小説をまとめています。
シャワーを浴びて、一息ついてスマホを見た後に、タバコを吸った。 そんな時、ソファの上に置いたスマホが少し振動した。 梶木翔馬は、スマホの画面を開いた。 「horse woodさん、はじめまして。 コメントありがとうございます。 そうですね、女性の主人公もそうですが、好きになってしまった男性も繊細で優しいが故にという思いがありますね」と、コメントの返事が届いた。 horse woodは、梶木のユーザーネームだ。 モフールンというそのユーザーネームから届いたコメントの返事
休日が、もう終わろうとしている。 この前の月曜日から楽しみで、金曜日の夜はテレビや録画していたのを観て夜更かしをした。 次の日の土曜日の朝、清々しい太陽のの優しい陽がベランダの窓から差し込んで、暖かい。外で洗濯物を干している私の窓越しに、部屋で日向ぼっこして横たわっている猫は、周りを気にもせず昼間はずっとそこにいた。 私は、近くの川沿いを少し歩いて心地よい風に、草やススキは緩やかに揺れ私の肌に髪に風が通り過ぎて心が軽くなる。 桜の木は、すっかり葉が落ちてしまい、見上げ
新蕎麦を食べてきました。 とても美味しかったです。 「まずは、つゆにつけず、塩と蕎麦だけでいただいてください」と言われて、 そのように食べてみると、そば本来の味と香りがなんともいいものでした。 #新蕎麦 #三連休 #日々のこと
スマホで文字を打っていた。誤って消してしまった。この虚しさはどうしょうもない。もう二度と同じものは書けないから。 気を取り直して書くことにする。 マンションの窓から外を見ると、景色は真っ白になっていた。それくらい激しい雨が降り続いていた。 休日というのに。 仕方ない、片付けでもしょう。 昼にはそれも終わって、以前に「芋掘り」をした時のさつまいもがあったので、ゆがいて食べた。なかなか甘くてホクホクして美味しくいただけた。自分で畑の土から掘り上げたのだから尚更。
定時に仕事を終え、車に乗るとエアコンもつけなくていい。少し窓を開けると気持ちいい風が入ってくる。じんわり湿ったような風。フロントガラス越しに遠くを見ると、木々がすっかり紅葉している。 同じ職場に新しい人がひとり入って来た。仕事が早い。自分はどうだったろうとふと、思ってしまう。 なかなか仕事を上手くこなすことが出来なかったし、時間もかかった。 でも、自分は今もこの職場にいる。 自宅に着くと、ベランダの窓からは、 日中の空の明るさから茜色へと変わろうとしていた。 遠く
お昼休憩で、最近入って来た人と会話した。ひとつの話題からどんどん話しが広がって、話が弾んだ。 最近は仕事はパターン化、同じグループでしているので、ただ顔を突き合わせるだけの日々。 顔色を伺ったり。でも本来の会話って今日みたいなこういうことなんじゃないかな。 #会話 #日々のこと
今夜は、中秋の名月 とっても月が輝いて綺麗です。 そういえば、昼間、もう蝉って鳴いてないような。 昨日、ぶどう狩りに行って来ました
平日が仕事で、日曜日に陶芸教室に通っているけれど、何かと日曜日には予定が入って陶芸教室を休む日が多くなって、 もう、やめようかな、なんて今日行く前日まで思っていた。 やめる理由を先生に伝えるために、あれやこれやとずっと考えていた。 考えながら、海外の人の陶芸をYouTubeで見ていたら、そんな物、自分も作れるかも。 それと、上手い下手ではなくて自分が欲しいもので実用的なものを作ればいいんだって気付いて、やっぱり通うことにした。 「以前作った作品が出来上がったよ」と渡さ
改札口を出ると、まだ強い日差しが体温と同じくらいの気温で一気に汗が吹き出た。それだけで体力が奪われてしまう。 なのに降りたこともない駅で、そこから目の前の国道の信号で待っている間、道路を渡った先の小さな城下町の情景が目に入ると、まるで映画館で観るあの映画が始まる躍動感、そんなのに似ていた。 小さな店が軒を並べ、人通りも少ないせいか、店は閉まっているところが多い。 そんな中、小さな路地を進んでいくと ここで食事をして、近くの山を見上げると、木々の間の天辺から奥ゆかし
まだまだ暑いので、手打ち蕎麦。 でも、次の日の夕方、心地良い風が髪をなびかせた。 だってもう9月だからね。
朝から、執拗に自分の存在を知らせるために雄の蝉が鳴いている。 気温は、昼間と違って過ごしやすいがうるさい蝉の鳴き声で、少しばかり気怠い。 そういえば、 「蝉ってどうして夜には鳴かないと思う?それは明るくて高温の時に活動していて鳴くからだよ」と、お爺ちゃんから聞いたことがあると朽木鞠由は庭の掃き掃除をしながら思った。 「あっ、お姉ちゃん」 鞠由が掃いている手前に立って、 「また、今日も遊ぼ」相変わらず親しみやすい笑顔で言う。 「どうしょっかな。まあ、空いた時間に」 「ほ
定時に仕事を終え、車に乗る。熱せられた空気が充満して息苦しい。まずは、エンジンをかけて窓から車内の空気を出す。車が発車することで仕事からの解放感もスタートする。 あれ?今のは、この夏、この日初めて聞いた。 夏の後半から鳴くツクズクボウシの鳴き声。もう夏も終わりに向かっているのかと思うと、猛暑といえど夏が好きな私は名残惜しい気さえする。 この時間でも太陽は、ギラギラと照っているが、木々や道端の雑草はこの夏の時期とばかりに光合成を活発にしているのか、緑が色鮮やかで空の青さと
お皿に醤油がかかった冷奴とその隣に器に入った冷えた肉じゃがが、テーブルに置いてある。 「いい加減に、もうそろそろ食べたら?」昼のドラマを観ながら肉じゃがのジャガイモを口に入れながら鞠由の母の知江が言った。 知江が食べているリビングの隣の和室で、ひとり膝を抱えて鞠由は窓の外をみている。 網戸の向こうから隣の家のテレビのワイドショーだろうか怪談話が聞こえてくる。 早々と食事を済ませた兄は、二階の自分の部屋に戻った。 「ねえ、聞いてるの?」 「要らない」 「また、それ」呆れ
夕刻を告げるかのように、ヒグラシの鳴き声が、本堂に響きわたっている。 和尚から案内された場所は、畳の広い本堂だった。 朽木鞠由は、大学生らしき女性の三人や他の老若男女の後に続いて座った。 ここでの長い説明を終えた和尚は、本堂を前にして読経をはじめた。鞠由たちも同じく声を出してお経を読む読経というものを、まだ、ぎこちなく声も小さいながらもはじめた。 意味がわからないが、取り敢えず和尚の声を頼りに口を動かす。 昼間の灼熱の太陽は、すでに山の端へと沈もうとしており、心
「朽木さんだっけ?」 「あっ、はい」投げる石を掌に握ったまま鞠由が、応えた。 「これから、部屋の案内や、えっと何だ、ほらあのー、修行や決まった時間にお経を読んだりすることを、えっと」 「お勤めの時間?」 「そう、その『お勤めの時間』の説明があるから、行くよ」大学生らしき女性は、そう言って踵を返した。 「うん、わかった」そう言って、握っていた石を投げてその女性の後を追った。 和尚の案内で、お経を唱えることとして読経というらしいが広い畳で行われる。事前に読経の小さな本の
門をくぐり抜け、手入れされた低木の木々は両サイドで自分たちを迎え入れるかのように植えられている。 そこを続けて入って行くと、広い敷地に樹齢何百年といったような幹の太い木々が枝を幾重にも伸ばしてそびえ立っている。それらを見るだけでもここがどんなに歴史があるか伺えられる。 そんな木には、何匹の蝉が鳴いているのだろうか、何重にも聞こえてまるで自分の存在を知らしめているかのように思う。 先頭を歩く和尚に続いて、老若男女たちが歩くと、少しばかり砂埃が立ち始めた。 ギラギラと照