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2020.9.17 エッセイ日記 *私を見つめて。

残業を終えると、外は、濃い藍色の空から暗闇に変わる頃だった。先程まで激しい雨が降っていたらしく、地面に水溜まりになっている。街灯の明かりが濡れた黒い道の地面に反射している。
車に乗り、エンジンをかけてワイパーでフロントガラスの雨の水滴を一気に拭き払う。
少し車の窓を開けると、草木や土の水分を含んだ秋の匂いがした。
途中、スーパーマーケットに寄る。混んだ時間はとっくに過ぎているので駐車場もすいている。店内では果物が陳列しているところには、ついこの前までスイカや桃が並んでいたのにもう巨峰やマスカットが主流で並んでいる。この時間になると野菜やお惣菜も少なく、仕事だったのに残り物を買っているように思う。レジの人も時間をもて余している。
自宅に着くと、猫が暗い部屋からニャーと待ちくたびれた声で出迎えた。
Netflixでキャメロンデイアスの『ホリデー』を観た。
心にストレスを抱えた女性同士がある時、住んでる家を2週間交換して住んでみる。LAのプールつきの家、かたやロンドンの田舎の可愛い家、そこでいい出会いが。
煮詰まったら環境を変えると、良いのかもと思った。
読書では、今年の直木賞の小説 『少年と犬』を読んでいる。最初の文章から登場している男性と犬にどんどん興味深く、引き込まれていく。とてもいい小説だと思う。
今夜の献立は、シメジの肉巻き。ポン酢をかけて食べる。大根おろしとしらす。
夢をを叶えるには、ある切符を手に入れないといけない。ラジオでそんな事を誰かが言っていた。自分の切符ってなんだろうと、ふと考えた。答えは見つかっていない。でも少し考えてみるのもいいかと秋の夜長の夜に思った。

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