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映画『TRANSFORMERS ONE』を観てきました

※映画『TRANSFORMERS ONE』のネタバレを含む記事になります。予めご了承ください。


宇宙に煌めく尊い友情の始まりと崩壊を描き、観客の心を「どうして……!」で満たす映画、それが『TRANSFORMERS ONE』。
心が、しんどい。

トランスフォーマー史に、新たなシリーズが誕生!

というわけで観てきました、トランスフォーマー(以下「TF」)シリーズの映画最新作『TRANSFORMERS ONE』(以下『ONE』)。

初代をはじめとした歴代シリーズ作品のオマージュいっぱいですが、じゃあTF初心者が見るのには向いていないのかと言われたらそんなことはありません。『ONE』独自の設定やキャラクター描写も多く、作中でそれらがしっかり描かれているので、初のTF作品試聴がこの作品でも全然問題はありません。寧ろ、初心者は本作から見てもいいくらいです。
トランスフォーマー=変形能力持ちの金属生命体(ロボットではなく宇宙人)、というのが分かっていれば大体OKです。
願わくば一人でも多くの人がTF沼にドボンしてくれますように。お待ちしております。

「どうしてこんなに仲のいい親友が敵対してしまうの?」という問いに丁寧に丁寧に答えてくれる作品、それが『ONE』

以下、箇条書き感想。
・オライオンパックス(後のオプティマスプライム)とD-16(後のメガトロン)の親友描写がすごくいい。ずっと親友でいてほしい。…………どうして……。
・その「どうして」に丁寧に答えてくれてありがとう。心が、しんどい。
・真面目な働き者だったD-16が暴力に目覚めて闇堕ちしていく描写が本当に丁寧で、視聴者としてはD-16に「そりゃ、そうなってもおかしくないね……」と思わせることができていると思いました。理解できてしまう故に、D-16とオライオン達の心がどんどん離れていくのが辛かった。

・オライオンとD-16の友情だけでなく、エリータやビーもD-16と仲良くなっていたのがいい描写だったと思う。最後は敵対するけど(さめざめと涙を流す)。

・ショックウェーブがすごく面白かった。ビーにおこだったり、エリータにタジタジだったの可愛かった。親衛隊のコメディ枠。
・サウンドウェーブは終始有能だった。親衛隊のかっこいい枠。
・通称ニューリーダー病を発症しがちなスタースクリームに「あー、こりゃメガトロンが弱ったらリーダーの座を奪い取ろうとしますわ」と納得させる設定と描写を入れたのは感心した。この映画、全体的に話が上手い。

・センチネル、「この裏切り野郎めが!!」とキレたくなるが、何も知らなければこいつのこと支持しちゃうのも分かるわ、と納得させる絶妙ないい奴そう具合が好き。狡猾な小物も貫けば個性と味わいとなる。
・アルファトライオン、かっこいいおじいちゃんで好き。吹き替え声優にニマニマしちゃう。
・オプティマスの例の斧が超有能武器になっててびっくりだった。振ればビーム飛ばせるとか、『ゼルダの伝説』のマスターソードみたいだな。

・既に書いたけど、D-16の闇堕ち描写がとにかく丁寧だった。
信じていたセンチネルの裏切りを知るのはオライオン達と同じタイミングの出来事なのに、D-16はそれに加えて尊敬していたメガトロナスが惨たらしく処刑されていたことまで再現映像を見てしまうのが、もう既にD-16へのダメージやばいよ……メンタルケアしてあげて……となる。
その直後に変形できるようになるけど、D-16だけ最初から戦闘向けの乗り物なのが……もう……。

その後、潜伏していた親衛隊に連れ去られ、そのリーダーであったスタースクリームを力で圧倒して、D-16は親衛隊達のリーダーとなるわけですが、親衛隊達の歓声を聞いているD-16を見ている時「ダメだー!やめろー!!」と叫びたくなった。暴力を成功体験にするんじゃねぇ!!

更に、尊敬していたメガトロナスのコグがセンチネルに奪われたことを知ってしまうのはもう完全に頭を抱えた。許せる訳ないじゃん、こんなの……D-16がどれだけメガトロナス好きなのか、序盤から見せられているから……。

こんな出来事があったらそりゃ「センチネルを殺すな」っていうオライオンとも意見がぶつかるよね、決別しちゃうよね、うんうん。
うんうん、理解はできるけどさ、どうにかならんか? ならない。そうか……(絶望)。

そうやってオライオンとD-16の決別を描いた後に、二人の出会いのシーンを挟むのはマジで反則だと思います。人の心をぐちゃぐちゃにする兵器として何らかの条約に触れると思う(そんな条約は無い)。
私は『FE 聖魔の光石』のエンディングでこのパターンをやられて夜中布団の中で泣いたんだよ。

もういっそ私がスーパーつよつよグレートクインテッサ星人とかになって、オートボットとディセプティコンが共闘せざるを得ない状況にしたい。離せ、俺は正気だ。触手が500本くらい生えた怪物になってやる。そして100万年くらい君臨してやる。


感想が正気を失ってきたので、唐突にここで感想を終わりにします。
ではまた。

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