活動内容その①:ゴールは支援からの卒業
今回は家庭学習サポート「はるのひ」では、実際にどのような学習サポートを行っているのかを活動を始めるにいたった背景にもふれながら、3回に分けてお伝えしていきたいと思います。
活動開始にいたる背景
昨今、義務教育段階での「不登校」という現象が学校現場での課題となっています。
その背景はさまざまにありますが、いずれの場合も根底には子どもたちの抱える「生きづらさ」があるのではないかと感じています。
加えて2020年には新型コロナウイルスの流行に伴い、突発的な学校休業や分散登校の実施、課外活動・校外活動の自粛や制限などにより子どもたちは通常の生活を奪われました。
生活リズムの乱れや家庭・学校で十分な会話や身体活動が出来ない抑圧状態、それ以外の場でもあらゆる活動が制限された状況で抱えた新たなストレスの表出として不登校となる子も多くあります。
結果子どもたちは学習の機会を失い、将来の不安までをも一身に抱えています。
学校と親が教育のすべて?
学校に行かない要因・背景は一言で言い表せられるものではありません。
さらにコロナの影響でまわりの環境も大激変。
子どもたちの置かれた状況は千差万別。
教育の方法もこれに合わせて多様化していくことが自然のように思います。
自主休校、自由登校、不登校、ホームスクーリング。。。
言葉で印象が変わりますが、子どもたちが学校に行かずに教育を受けるという意味ではどれも同じ状況です。
そうなったときに、学校の先生の代わりに教えるのは、、、え?すべて親?
それが難しければ、、、家庭教師?塾?!
おウチと子どもたちの負担、(費用も含め)途方もないです(@_@)
自力でがんばっている子どもたちも、もちろんたくさんいます。
でもそこに、迷ったとき、何か指針がほしくなったとき、気軽に活用できるサービスがもっとあればいいのになあ。
「学校に行かない・行けない」=教育を受けられない???
そうは言っていられない昨今です。
GIGAスクール構想のおかげでタブレットの各校配備が進み、家庭学習のフォローを進めている学校も以前より増えてきてはおりますが、ネットワークや個人情報管理などの整備が追いついておらず、まだまだ全国的に家庭教育のサポートに使いこなすところまでには至っていないように思います。
そんな状況にある子どもたちに、学校という場に限らず、教育の機会をもっとふやしていきたい。
その選択肢の一つとなることができれば、と思い「はるのひ」をつくりました。
支援の対象となる人
「はるのひ」では主にサポートの対象を子どもたちと保護者の方とそれぞれに考え、下記のサービスを行っております。
① 小学校および中学校段階におけるホームスクーラーやアンスクーラー
つまり、子どもたち。
教育を受ける本人たちへの支援です。
全国を対象とした支援はオンライン面談型の学習サポートを、
地元では家庭訪問型および居場所型学習教室の展開を進めております。
私たちの目標は、いずれ子どもたちが自らの学ぶ力を発揮することができるようになり、自分で指針を決め、自分で学び続けることができるようになることです。
子どもたちが自分の力を思い切り使うことができるよう、環境を整えてあげ、力を使いこなせるようになるまでの手助けをしていきます。
② 学校に通っていない子どもたちを社会的に支える保護者、養育者。
「おうちでの学習にどこから手を付けるべきか、何をしたらよいのか。」
「ゴールは学校に通うことなのだろうか?」
「どんな力を身に付けたら子どもたちは自分の人生を生きられる?」
子どもたちの力になりたい、とさまざまな悩みを抱え、不安を感じているご家族に寄り添った情報発信を行います。
LINEで無料相談を受け付けるほか、こちらの記事やSNSでもおうちで活用できる様々な情報をお伝えしていきます。
今後、高校受験向けの自作教材(英語)などを掲載する予定です。
子どもたちを対象とした学習支援の開催場所
① インターネットを活用したオンライン型(全国対象)
学習会時間外でのチャットツールやメールを介した相談受付や学習支援も並行して行います。
② 家庭訪問型(千葉県我孫子市内のみ)
③ 居場所型学習教室(千葉県我孫子市内のみ)
支援をうける対象者に希望の形態を選んでもらう事ができます。
複数の方法を選択可能です。
(ただし、千葉県我孫子市以外の地域ではオンライン型のみの実施)
開催場所によって変わる支援の特徴やそれぞれの善し悪しについては、この後の記事にてご説明いたしますね。
学習支援内容の事例
これまで支援してきた内容例を一部ご紹介いたします。
事例1:小学校2年生 ICT教育・プログラミング教育
PCを使ったイメージが強いプログラミング教育ですが、低学年では「朝のルーティンをプログラミング」「ダンスを作って踊ってもらおう」といったアンプラグド活動も実践し、プログラミング的思考を育みます。
これらの活動は生活習慣の見直しやコミュニケーションにもつながり、家庭での会話のきっかけや子どもたちが楽しく関わりを深める機会となります。
事例2:中学校2年生 英語
中学1年生からの学びなおしと将来への目標探し
中学卒業までの1年半弱、高校進学までの期間を家庭訪問でのサポートを実施した例です。
こちらの生徒さんは、頻出単語がうろ覚えで文法は分からないところが分からないという状態でした。学校で習う内容に遅れることを避けたいとも思っている子でしたので、受験も見据えたうえで学習の流れを学校の内容にも合わせた3本立てに。
結果から申しますと学校では3年学年末テストで20点アップを達成しました!
事例はこの限りではなく、また決められた学習プログラムやカリキュラムはありません。
学習内容は支援の対象となる子どもたちの状況やご家庭の要望を事前にヒアリングし、個々の利用者と支援者とでその都度作り上げていくものです。
一度定めた目標も学びの支援が進む中で見直し、更新していきます。
ほか、具体的な事例は今後NOTEの記事にてアップデートしてまいります。
開催スケジュール
月曜日~金曜日(祝日は休業)
午前 10:00開始 ~ 12:00までに終了
午後 13:00開始 ~ 16:30までに終了
活用するツール
●Line Official(全年齢対象・保護者利用)
●ZOOM(小学校高学年~中学生対象)
●Google Classroom(小学校5・6年、中学生対象)
●プログラミング教育ソフト
アンプラグド教材(低学年向け)、Scratch(オンライン版)、Viscuit 他
詳しくはこちらも追々ご紹介してまいります。
理念
私たちは、子どもたちが本来生まれながらに持ち合わせている
「自ら学び、育つ力」を信じます。
大人ができることは、
子どもたちが自分の力を思い切り使うことができるよう、
環境を整えてあげることです。
学ぶ力を発揮する方法を
子どもたちが使いこなせるようになるまでの手助けをすることこそ、
私たちの仕事です。
私たちのゴールは、
子どもたちが私たちの支援から卒業していくことです。
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次回はオンラインでの学習サポートの活用方法や、メリット・デメリットについてご説明したいと思います。
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宮坂 千陽
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