春夏秋冬/長いようで短く、短いようで長い/そして雪
春
薄桃色の花びら集めて
振りまいた
おにぎりに花びらついて
笑いながら食べた
何をしても
彼となら
楽しい毎日だ
夏
海を眺めてた
ずっと2人で
言葉を交わさなくても
永遠を感じる
お互いをわかり合える
そう信じた
秋
葉っぱがオレンジに染まるように
彼色に染まっていくわたし
依存していくように
彼なしでは
何も決められない人になっていた
わたしは
もともと、どんな人間だった?
友人に、なんか、変わったね
と言われた
彼が好きなだけ
彼の好きな人になりたかっただけ
冬
いつもより寒いと思ったら
雪が降ってきた
あの日もこんなお天気で
静かに雪が降っていた
彼が
好きな人ができた、ごめん
と言ったあの日
彼が去ったあと
彼の理想の女を目指していた
わたしだけが残った
少しずつ
元に戻るわたしに
友人が
戻ってきて良かった〜と言った
彼女がわたしの近くにいてくれて良かった
桜の季節になると
楽しい日を思い
海に行くと懐かしく感じ
秋の紅葉はもの悲しくなる
雪が降ると
あの時の切なさを思いだす
季節が変わるたび
なつかしく思いだす
そうやって日々を重ねて
沢山の思い出になっていくのだろう
春夏秋冬
一年って長いようで短く、短いようで長い
雪
ふわふわ降って
とけて…
思い出して
忘れて…
前を向いて歩けるようになった
わたしの上に降る雪は
冷たくて
ほんのり温かった
#One scene to imagine
#想像するワンシーン
#いつかのワンカット
#小さなエピソード
#STORY #ストーリー
#ショートストーリー
#ものがたり #物語#小説
#スキしてみて
#春夏秋冬 /長いようで短く、短いようで長い/そして雪