おしゃべり好きなアイツと聞き上手な私 /ともだち編
わたしは聞き上手だ
見た目、完璧な彼は
どこか、オヤジ臭い
おしゃべりな可愛い奴です
彼のともだちによく遭遇する
彼はエピソードを交えて
そのともだちを紹介する
映画の帰りに
小学校からの彼の友達にあった
裕太 久しぶり 彼女か?
うん、シズ
はじまして、山本静音です
一緒に居酒屋行く事になって
案の定、彼のおしゃべり始まった
こいつ、小学校からの友達でシンジ
小学五年生までおねしょしてた
おい、そのエピソードではじまる紹介ないだろう
いーじゃん、昔の話だし
わたし苦笑い
友達あわてる
それで、
コイツ読書感想文のコンテストで
一位になったんだけど
すごいね
おまえ、それも言う?
実は、シンジのお母さんが
シンジの気持ちで書いたらしい
先生達
完全に騙されてた
「シンジくんらしい文章で、分かりやすい感想文で
先生驚いたよ」って ほめられて
その時のシンジの顔が可笑しくて
笑いこらえてるのに必死だったよ
お母さん、作文得意なんだ〜
裕太もう、勘弁してくれ~
シズちゃんの感想もおかしいぞ
その後も
シンジ君のエピソード続々とでてくる
涙が出るくらい笑った
シンジ君も
もう、やめろよ~裕太ー
と言いながら、ちょっとうれしそう
裏表のない、この子供みたいな彼だから
彼の友達も
彼を好きなんだろうかな?と思った
やっぱり、変なヤツだけど面白い
彼の話を聞いて
シンジ君の友達になったような気がする
またね とシンジ君と別れて
シズ、シンジ君いい奴だろ
うん、裕君の話し聞いてるだけで
わたしも友達になれた気がするよ
あっ、もしかして彼は
彼のおしゃべりは
わたしをひとりぼっちにしないため?
たぶん、そんな事は考えてなくて
ただ、しゃべりたかっただけなのかも
彼は酔って気持ちいいのか
米津玄師 歌いだした
あらら、音ズレてる
見た目良くて、面白いおしゃべりな彼は
相当な音痴だった
それなのに
難易度高い歌、チョイスしなくてもー
なので、わたしが横で歌う事になる
彼の歌の下手なところを
目立たないようにカバーするのである
ズレてる音につられそうになる
原曲と違う歌になってる ꉂ л̵ʱªʱªʱª (ᕑᗢूᓫ∗)˒˒
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