カッテ2エッセイ 「手を繋いだら世界は変わりますか?」 2024. 9. 16
今日は仮交際の人と長時間のデートの予定。12時に駅に待ち合わせ。が、私が早く着き過ぎてしまいトイレへ。するとトイレに忘れ物があって届けるために防災センターへ行く。そのことを相手にLINEしてこの改札で待ってて。と送ったのに。
ふと改札に戻ってLINEを開けると待ち合わせ時間から8分が経過。そんでもって「ここにいるよ」と写真が添付されている。青山テルマかい。いやいや、アタイのLINEをフル無視して新たな集合場所に参上しているんじゃないよ。そのやり取りだけでなんか嫌な予感がする。でも、確かに私の今いる改札から乗り換えの駅までは遠かったから私も悪いか。まぁそんなことこともありますわい。
待ち合わせして、そこら辺を歩く。今日は散歩。そして相手から「手を繋いでみようか」というLINEが数日前にありまして。今日の最大のミッションは手を繋ぐこと!が、いくら歩いても歩いても手は繋がれない。まぁいいか。
お昼はフードコートで握り寿司を食べる。2400円。刺身の新鮮ぶり、美味しさなど合わせて20点也。美味しくないなぁ。お寿司って難しいよなぁ。でも久しぶりに食べられたので良かった。
そしてまた歩く。が、手は繋がれない。既に8kmくらい歩いていた。夜勤でもそんなに歩くかいな?ってかどんだけ歩いてんねん。「疲れた?大丈夫?」って聞かれて素直に「疲れた」なんて言える関係性でもない。いや、大丈夫ですよって言うしかない。私をどこに連れて行くつもりですか?なんて言えねぇよ、夏。
近くの商業施設へ入ってもお互い欲しいものはないからお店を2つくらい回って、疲れたねってみんなが座っているそこら辺のソファで少し休む。お店に入らず、ソファで休む。まぁそれはいい。しょうがない。そして今度は彼がよく行くプラネタリウムへ行こうということになり行きます。また歩く。
駅では階段も使う。おー。エスカレーターではなく、ここでも筋肉を駆使しますか。電車内では席が1つ空いていて私だったら「座りなよ」って言うよなぁとか思っても相手はそうじゃないらしいので「あそこに座ってもいいですか?」って聞いて自ら座りにいく。疲れたんだもん。
プラネタリウムのある最寄駅に到着。聞けば徒歩で10分くらい。えーと。最大のミッションを忘れているのか、なんなのか。いつ、繋ぐ?今でしょ。と言うことで言ってしまいました。「今日のミッション、やってないっすけど。」
そしたらすぐに手は繋がれる。大きくて温かい。温度は3°くらい上昇。うん、生理的に嫌じゃない。手を繋ぐと生理的にあかん。とか、わかるらしい。どのくらいで生理的にダメですってわかるのかな。誰かに聞きたい。10分くらいでもわかりますかー?って。でも今の時点では大丈夫。というか手を繋ぐことを私からは言いたくなかったな。相手が言うまで待つべきだったか。帰りまで待つべきだったか。せっかち野郎だ。私は。
まぁいいか。プラネタリウムは美しかったけど10km歩いた今日のデートで既にアタイの眠気は刺激されていた。当たり前のように眠る。眠る。んで上映が終わったら「眠っていたね」って言われて。今日はたくさん歩いて疲れただろうから帰ろうかって。
帰りは向こうから手を繋いでくれたけど。義務でやっている感が半端ない。前にいるカップルは数十年の先輩のように手をサラッと繋いでいるじゃないか。会話もスムーズ。まだまだお若いのに。私はもう38歳でもうすぐ39歳なのに。
私たちは基本、私から話かけることが多い。沈黙はそんなに多くないし、嫌な感じはしないけどこれでいいのか?コミュニケーション取れてる?って不安になる。
あーあー。と言う言葉にならない気持ちを抱えて「じゃあね」と解散。
モヤモヤ。今日は手を繋ぐこと、沈黙があっても気まづくないか、黙った時に彼から話しかけてくれるか。をミッションにしていた。全部クリアしたけど、したけども・・・
ラララ〜♪。言葉にできない。と小田和正さんの美声で大声で歌いたいくらい。この気持ちはなんだ。全然、相手のことがわからないんだが。あと、2週間くらいで真剣交際に進むかを考えないといけない。真剣交際の1ヶ月でほぼ婚約というか、親への挨拶とか住む場所とか。色々と決めないといけない。不安。FUAN。フアン。ふあん。
ということでこういう時は友人と相談所の担当さんを頼るしかない。まず担当さんにデートの内容や今の気持ちをLINE。そのあとで唯一、相談所に入会していることを知っている友人に電話。もう会うしかないよ。会って、話して、一緒にいて不安を埋めていくしかないよ。今すぐ、LINEしなと言われる。
次、会う時は5日後だけど、そうじゃない。明日。仕事終わりで会う。会える時に会いたい、時間を作ってくれと伝える。もう敬語はなし。普通に話せ。LINEで。と担当さんばりのアドバイス。わかりやした!ということでLINEする。そう言いながらも恥ずかしい。自分の気持ちを言うことが。悶える。悶える。
敬語だったのを急にタメ語で話す。向こうから急にどうした?って思われるんだろうなぁなんて思いながらもそんなことで悩んでいる暇はない。あと2週間で自分の人生を決める選択をするんだ。うおーーーーー!って感じ。
もっと知りたいから会いたい。時間を作って欲しい。ってドラマやないかい。
みんなこんなことを経験してちゃんと恋愛して、結婚への決断をしている。周りが天才に見える。そんな決断をできるなんて。ちゃんと恥ずかしいこと、辛いこと、きついこと、悲しいことを経験している。それをすっ飛ばしてきた罰が今、私を覆っている。だから今やるしかない。これを逃したらおばあちゃんになっちゃうよ。
若い頃はちゃんと結婚のことを考えて誰かを好きになったのぉ〜。と言える思い出を作りたい。もちろん、結婚できるのがベストだけど、みんなが通っている道というか、いままでやり過ごした感情をちゃんと学ばないと。と思って日々を生きてます。イエイっ!!
相手からは「いいよ、会おう」ということで明日の仕事終わりで会うことに。よかった。否定されないで。相手が動かないなら自分で動くしかない。会うしかない。話すしかない。
友人には感謝だ。タメ口で話すことも、会える時に少しでも会いたいと言ってしまうことも。自分一人だったら絶対に勇気が出なかったし、言おうともしてなかった。私だったら誰かに背中を押して貰いたいもん。って言ってくれる友人は神様ですか?私に降臨してくれましたか?ありがとうございます。という感じ。
友人とは気づいたら2時間話していた。このたった2時間で自分の気持ちをタメ口で相手に伝えられてよかった。一人だったら、待ち合わせに遅れたな、なんで手を自分から繋がなかった?歩かせすぎやろ。プラネタリウムで「寝てたね。帰ろうか」ってどないやねん。と変に負の感情だけが沸き起こっていただけだった。
でも間に友人が入ることで多角的な視点が生まれ、勇気を貰えて。エイヤって!跳べた気がする。これだけでも今日の大進歩だ。一方通行にモノを見ちゃいけねぇ。って思った。あとは親友の存在。本当にありがたい。お相手とも親友のように話せたら最高なのに。そんな関係が理想なんだよな。
とか思いながら疲れた頭を冷やしながら床につく。今日は刺激的だったぜ。
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