【連載】月1鍼灸マニア〜#3花粉症が例年の薬で効かないのはなぜ?〜
こんにちは。
春野太陽です。
連載の3回目は【花粉症が例年の薬で効かないのはなぜ?】を取り上げていこうとおもいます。
私はかなり重度のスギ花粉症です。
スギ花粉のシーズンが終わってもくしゃみが止まらず、秋冬の植物のアレルギーも持っています。
・・・とずっと思っていました。
とくに2023年春は、去年の春に飲んでた薬さえ効かない。なんで?!?!
さらに重症化した?!
そう思って受診しに行きました。
実際、耳鼻咽喉科で血液検査したら、
私のアレルギーはスギのみ。
ハウスダストや他の植物は陰性。
しかもスギ花粉も、
症状レベルで言ったら
5段階のうち2ほどのレベル。
重症とはいえない、中の下程度の花粉症持ちでした。
そんな、低度のスギ花粉症の私なのに、
自分では重度だと勘違いするほどに
日常生活に支障をきたす、くしゃみ鼻水涙目。
強いアレルギー薬を処方されても止まらない。
2023年の春は特に花粉の飛散量が
また例年より数倍だったとのこともあり
その影響も否めませんが。
(大量のスギはどうにかならないんでしょうか)
鍼灸師からその話をした時に言われたのは
【腎(じん)】の機能についてでした。
私はもともとお腹の冷えが慢性的で
些細な寒さでよく下痢や腹痛になります。
初診でも、全体の気が低いなかでも腎は特にひどいと言われた箇所です。
【腎】は、他の五臓六腑を支え、生命維持に必要な活動を中核に行っている部分です。
(※専門家ではないので、詳しくは書籍や鍼灸師に尋ねてください。)
この部分が極端に弱まっていた私は、
花粉に対しても
「血液検査では低度のアレルギーでも、腎がかなり弱いせいで低度のアレルギー物質に対抗できる免疫すら足りてない状態なのよ。
だから花粉への反応が過敏になってしまって、どんなに強い薬を飲んでも薬の効果が出ないんだよね。
対策としてはとにかく腎を温めること。生命力を司る腎をエネルギーで満たすようにね。」
と教えてもらいました。
それを言われてから、
冬にだけつけていた腹巻きを春にもつけるようにし
常にお腹・子宮・腎を温めて、
体全体の免疫を高めるように意識しています。
その習慣もあって、
すこしずつ花粉の症状はマイルドにもなり、
お腹の冷えによる腹痛や下痢も激減しました。
まさか自分の花粉症は、こんな低度だったなんて。
重症だと思ってたのに原因は別にあったなんて。
西洋医学で検査してわかった数値の花粉レベル。
東洋医学で触診してわかった腎の精力レベル。
自分では「すごい重症で毎年ひどい」と
自称していましたが、
重症になる原因は、私のお腹の冷えの生活習慣にありました。
花粉症=アレルギーの薬や花粉ブロックスプレーでしか抑えられない。
としか知識がなかった私ですが、
あらたな視点で対策を得ることができた今年の春でした。
他の身近な国民病も、対策は薬だけじゃなくて
東洋医学などでの自己免疫が大きいかもよ!
自然治癒力を引き出す東洋医学はやっぱりすごい!
さて、次回は「鍼の効果が出やすい人と出にくい人」についてです。
お楽しみに!
2023.07.09(sun)
春野太陽