知らないなんてもったいない!海外のUXリサーチツールで、リサーチコスト削減!
こんにちは、Haruniです!本日は、UXリサーチに欠かせない、ユーザーテストツールを紹介したいと思います!
なんとなく、海外ツールって手を出しにくい・・・・そう思っている方多いのではないのでしょうか?でも、海外のツールはUIが直感的でとても使いやすく、リサーチコストをあまりかけずに使用することができるんです!
私は、日本No.1の健康管理アプリの北米版をつくっています。リサーチ対象者がアメリカ・カナダ人であることから、今まで業務で使用するためにたくさん海外のツールを調べてきました。その経験から、今回は海外のおすすめのツールを紹介していきたいと思います♪
1. Maze(https://maze.design/)
低コスト・リモートでユーザーテストが簡単に行えるツールです。プロトタイプをテストするユーザーテストのほか、普通のアンケート(サーベイ)としてでも使えます。
さまざまなデザインツールと連携
Figma, XD, Sketchなど、さまざまなデザインツールをの連携が可能です。私のチームはFigmaを使っているのですが、連携方法も簡単で、すぐにテストすることができますよ。
簡単に作成できるサーベイフォーム
質問タイプのブロックを選択し、サーベイを作成していきます。既存のテンプレートもあるので、0からつくるコストも減らせます。
※まだ日本語対応はしていませんが、日本語で文字を打つことはできます。
レポート自動生成
サーベイや結果を自動で生成してくれます。デザインもいい感じにつくってくれるので、社内で共有するときに、わざわざレポートを0から作らず、そのまま使ったりすることができます。(メモも追加できますよ)
Mazeの料金プラン
基本無料で利用可能です。より多くの機能や編集権限を増やす、登録プロジェクト数を増やす場合は、有料プランになります。
料金プランはyearly(年払い)とmonthly(月払い)の2つがあり、yearlyだと少し安くなります。
私のUSチームでは、プロダクトマネージャーの私とUX・UIデザイナーの2人で編集・やりとりすることが多いので、Professionalプランを使っています。
もともとはFreeで使っていましたが、共同編集をすることが多かったので、Professionalに乗り換えました。
2. Lookback(https://www.lookback.com/)
こちらはユーザーテストのほかに、ユーザーインタビューもできるツールです。
モデレーター(司会者、インタビューする人)の有無も選択できます。
直感的なUIでユーザーの行動把握
このように、左側には、ユーザーが見ている画面、右側にはユーザーが映ります。
このときはまだテストを開始前なので、左側の画面には、モデレーターが写っていますね。
テスト(セッション)が始まると、モデレータの画面が消え、左側に実際のアプリとのインタラクションの様子がみえます。
アプリ画面とユーザー2つの画面が同時にみれるので、タップやスクロールなどの行動のほかにも、そのときのユーザーの表情もあわせて見ることができます。
スムーズなテスト工程
対象者自身も、事前にLookbackの操作を理解している様子(おそらく登録したときに説明を受けている?)なので、インタビュー中にツールの使い方についてこちらから説明することなく、スムーズに調査を行えます。
コラボレーション機能が最高
セッション中は、モデレーター以外にも、他のチームメンバーもインタビューにライブ参加できます。対象者からはモデレーター以外の人物は見えない設定になっているので、対象者にプレッシャーを与えることなく大人数で調査に同席することができます。
ツールにはNOTE(メモ)機能とCHAT機能の2つがあり、私のチームでは以下の通り使い分けています。
Zoomインタビューでの追加質問ですと、コメント機能が隠れてしまうため、時々モデレーターが見逃してしまうこともあったのですが、Lookbackはモデレーターもすぐにチームからのコメントに気付けます。まとめて最後に追加質問することなく、状況にあった追加質問ができます!
リクルートが簡単
Lookbackは基本的にはテストをするプラットフォームなので、パネル会社に対象者をリクルートする必要があります。
そこで、私たちは、User interviews(https://www.userinterviews.com/)というパネル会社(対象者を探してリクルートしてくれる会社)を利用しています。
Lookbackとの連携がかなり強く、操作も簡単です。
先ほど紹介したMazeもパネルをもっているのですが、User interviewsほど年収、婚姻状況、対象者の技術スキルなどの細かい対象者条件までは設定できないので、ニーズにあわせて使いわけをしてもよいかもしれません。
ドタキャン防止策にも
ユーザー調査にドタキャン(No show)はつきものなので、ある程度はしょうがないのですが、私たちの対象者はいつもアメリカ人なので、ドタキャンされた時のメンタルがやばいのです。。。泣(時差の影響で基本的にテストは早朝か真夜中)
LookbackとUser interviewsはそんな私たちのペインを解決してくれました。。
経験上ドタキャンは数回経験しましたが、それ以外はちゃんと対象者がきてくれます。(「このテストのために夜中起きました!」といってる方もいました。。)
なぜこんなちゃんと来てくれるのか?というと、対象者もドタキャンをすると、運営側からペナルティをうけるような設定になっているようです。なので普通にリクルートした場合と比べるとドタキャンされるリスクはかなり低いと思われます!
Lookbackの料金プラン
最初の2ヶ月間はフリートライアルがあるので無料で使えます!(※期間はタイミングによって異なる可能性がありますので、詳しくはホームページをご確認ください)
私のチームではTeamプランで、年に100セッション(人)テストできるプランです。
「え、100人もテストするの!?」と思われるかもしれませんが、Unmoderated(モデレーターなしの対象者セルフテスト)もあるので、そこまで気を負わなくてもよいかと思います!
さいごに
私が昔大手マーケティングリサーチ会社で働いていたときは、リサーチ費用=100万円以上はするもの、という認識が強くありました。
今の会社(ベンチャー)に入ってから、常に予算を考えながらリサーチをするようになり、「リサーチ会社に頼むと高いから、こんなにお金出せない・・」と、リサーチコストに頭を抱えるようになりました。
私と同じように、会社の規模があまり大きくなかったりすると、リサーチ費用に大金をかけられないところも多いのではないかなあ、と思います。
海外のUXツールは本当にたくさんあるので、これからも低コストで使いやすいツールを調べて、みなさんにおすすめを紹介できればと思います!
UXリサーチがだれにとってもAccessibleになることを願います!
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